中小企業診断士えんさんの視点!

岐阜県を中心に活動している中小企業診断士のえんさんこと遠藤久志が、独自の視点で世相・経営・マーケッティングの本質に迫ります!

2009-01-01から1年間の記事一覧

いつか来た道。

ついに、麻生首相が衆院解散を決断した。 しかし、全マスコミによるネガティブキャンペーンに加え、自身の議席しか頭にないエゴ丸出しの一部自民党議員による”麻生おろし”も加わり、現時点では大変厳しい戦いが予想される。 それにしても、マスコミの徹底し…

誘導尋問?

少し前のブログで、内閣支持率を中心とした世論調査に関して、「テレビ・新聞らマスコミは、まるで自分たちの”麻生おろしキャンペーン”の成果を誇らしげに語るかのように、「麻生内閣の支持率低迷」を、嬉々として報じているように見える。」と書いた。 2009…

せめてこれくらいは・・・。

報道してくれ、ニュース番組・ワイドショー! テレビ番組では珍しく(?)、『民主党鳩山由紀夫代表の『政治資金収支報告書に関する虚偽記載問題』を掘り下げている番組があると思ったら、私のお膝元である東海テレビの番組、「ぴーかん テレビ」だった。 い…

鳩山問題は衆院選前に決着をつけよ!

素朴な疑問だが、今まで「内閣の支持率」について、こんなに頻繁に調査して報道していたのだろうか?? テレビ・新聞らマスコミは、まるで自分たちの”麻生おろしキャンペーン”の成果を誇らしげに語るかのように、「麻生内閣の支持率低迷」を、嬉々として報じ…

民主党の肩を持ち続けるマスコミの不気味さ Ⅱ

いよいよ都議選の告示も開始し、衆議院解散も間近に迫るなど、政界をめぐる動きが慌しくなってきた。こうした「政権交代」を巡るニュースが派手に取り扱われる一方で、なぜか異様に取り扱いの小さいニュースがある。 そう、民主党の鳩山由紀夫代表による「政…

早くもメッキが剥がれつつある「ポピュリスト」河村たかし

4月26日に、過去最多の過去最高の51万4514票を獲得して名古屋市長となった河村たかし。彼のマニフェストやマスコミを通じての言動を見る限りでは、「大衆にウケるかどうか?」がすべてであり、「首長としての資質に大いなる疑問あり」、「彼は単なるポピュリ…

「非連続の時代」とトヨタ

21世紀初頭、松下電器(現パナソニック)ですら早期退職制度を導入するなど総合家電メーカーは軒並み不振を極める中、奥田碩社長率いるトヨタは好調を維持し続け、「トヨタ礼賛」熱が一気に高まったように記憶している。 そのような時代の中、あるテレビ番組…

民主党の肩を持ち続けるマスコミの不気味さ

鳩山総務相の更迭騒ぎによって、さらに支持率を下げた麻生内閣。マスコミは、嬉々として、「支持率低下」の調査結果を取り上げる。 ところで、「かんぽの宿」問題に加え、日本郵政をめぐる不祥事と言えば、厚生労働省による「障害者団体証明書の偽公文書作成…

「かんぽの宿」 正論集

「泣いて馬謖を斬る」の故事の通り、長年の盟友でもあった鳩山総務相を泣く泣く更迭した麻生総理の英断もむなしく、マスコミ報道の影響もあってか、鳩山総務相への同情や共感が多数を占めるに至っている。 昨日の読売新聞の調査によると、総務相更迭は「必要…

「正義」が事実認識を曇らす危うさ。

ついに、というかようやくというか、鳩山総務相が事実上更迭される形で辞任を表明した。日本郵政の西川社長再任にかかわる意見の対立を生み出した、もっとも大きな原因は言うまでもなく、いわゆる「かんぽの宿」売却問題だ。 このブログで当初から指摘してい…

「マス」をターゲットにするテレビに未来なし。

以前のブログで、産業としてのテレビ界における視聴率主義を批判した。一般的に批判されるとおり、昨今のテレビ番組は視聴率を追い求めるばかりに、(「報道」と冠する番組も含め)オールバラエティ化の流れがますます激しくなってきている。 視聴者を離した…

「かんぽの宿」問題、解決したこと、してないこと

このブログでもっとも多く、話題として取り上げた「かんぽの宿」問題。改めて数えてみたら、過去6回、今回をあわせると7回目の投稿となる。 思えば、すでに決まっていたオリックス不動産への一括売却に、鳩山総務相が「待った」をかけ、一括売却を白紙撤回さ…

ひそかに浸透しつつある”GPS機能”の是非

長らく、三洋電機のムービーデジカメ「Xacti」を愛用していたため(過去形なのは、静止画の画質に不満があり、結局フジのデジカメを今は持ち歩いているため)、そのライバル品(?)であるSonyの製品も気になってはいた。 そんなSONYの縦型ビデオカメラの新…

『会社に人生を預ける』若者たち

たびたびこのブログで取り上げているフレーズであり、勝間和代氏の著書名でもある『会社に人生を預けるな』。 私は、その考えに全面的に賛同する。その理由は、2年前のブログ記事にすでに書いてあった。その要点を述べると、以下のとおり。 「個人のライフ…

トヨタの経営力って一流?

5月8日、トヨタの決算発表がなされ、改めて前期の赤字転落に加え、今期も2期連続赤字は避けられない見通しが明らかにされた。 4月12日のブログに、「直接的な原因は世界的な景況悪化による販売不振と円高による輸出採算性の悪化だが、そもそも短期的な経費…

新卒採用の是非

たびたびこのブログでも話題に取り上げている通り、高度成長期以来の右肩上がり経済はすでに終焉しているにもかかわらず、むしろそれに逆行するかのように終身雇用制度を希望する若者が増えつつある。しかし、安全を求めれば求めるほど、むしろリスクは高ま…

転職は自主的な「人事異動」だ!

ついに米国ビッグ3の一角、クライスラーが破産法を申請した。同社と日本メーカーとの取引はごくわずかで影響は限定的、とのことだが、これがGMとなったら対岸の火事という訳にはいかないだろう。リーマンショック以上の大波が、世界中に押し寄せることを覚悟…

”減税”が最優先の施策??

昨日、『ポピュリスト(大衆迎合主義者)河村たかしに注意せよ』という、いささか挑戦的な表題で新名古屋市長の河村たかしを批判した。 http://noir-kuon.cocolog-nifty.com/blog/2009/04/post-48b7.html 本日も、TVのニュースを見ていたところ、開口一番「…

ポピュリスト(大衆迎合主義者)河村たかしに注意せよ

26日に行われた名古屋市長選挙は、河村たかしが過去最高の得票数で当選した。しかし、その後の報道を見る限りでは、抜群の知名度や「変革」や「減税」など耳のよい言葉で選挙民の心をつかんでしまった(名古屋市民側から見れば耳障りのよい言葉で心をつかま…

「希望を捨てる勇気」

以前の記事で引用させていただいた、経済学者池田信男氏のブログ記事「希望を捨てる勇気」がすごい反響を呼んでいる。 再掲)『希望を捨てる勇気』 http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/6f12938eaad206d10b7629456f0a051e 同氏の本日のブログ記事によると、…

「スーパー」って呼ぶな!

昨日の日経新聞には「スーパー売上高1.7%減」、「12年連続前年割れ」の文字が。NHKのニュースでも、「不振が続くスーパーでは・・・」なんて枕詞が当たり前のように使われている。 一般人にとって、「スーパー」といえば、「スーパーマーケット」、いわゆる…

「足し算経営」の日本メーカーに未来はあるか??

昨日に続いて、またまたネットブック(ミニノート)の話題。 昨年夏にASUS社のEee PCが大ヒットして以来、わずか5万円&1kg前後のミニノートPCがヒット、参入が相次ぐ中、東芝やNECなど日本メーカーが苦戦していることは、既に述べたとおり。 参考ブログ) …

今さらdynabook。

久々に、このブログで散々取り上げてきた『ネットブック(ミニノートPC』の話題。 従来は『デスクトップよりもやや高め』というノートPC市場に、破格の5万円前後(契約しだいでは100円)という価格で参入し、またたく間に一大市場を形成。わずか一年弱の間に…

マーケットインかプロダクトアウトか??

並みいる企業が減収、減益、さらには赤字転落と苦しむ中で、数少ない”勝ち組”企業の代表として、任天堂に異を唱えるものはいないだろう。その任天堂のニンテンドーDSがこの3月で1億台、Wiiが5,000万台突破、これはライバルであるSonyのPSP、PS…

カルデロン一家報道の底を流れるマスコミの悪意

「偽造パスポートで入国し、長年にわたり不法滞在していたフィリピン人夫婦が強制退去を命じられた。ただし、法務省の温情措置によって日本で生まれ育ち日本語しか分からない(?)娘さんにのみ、日本国内に居続けることが可能となった」、この出来事に対す…

自動車産業を支えることは是か?

新年度が始まったばかりだというのに、早くもトヨタが2期連続赤字の見通しを発表した。直接的な原因は世界的な景況悪化による販売不振と円高による輸出採算性の悪化だが、そもそも短期的な経費削減ではとても追いつかないほど生産能力を増強し、固定費が膨…

またまた「かんぽの宿」問題。

またまた「かんぽの宿」問題について。本日も例によって、マスコミ報道は総務省の発表垂れ流し。 『鳩山邦夫総務相は7日の閣議後記者会見で、日本郵政の保養・宿泊施設「かんぽの宿」と社宅の計21施設を対象に総務省が独自に実施した不動産鑑定評価額は148億…

「かんぽの宿」問題、マスコミが報じない事実。

昨日、いわゆる「かんぽの宿問題」に関して、総務省が日本郵政に業務改善命令を発令した。しかし不思議なものだ。いくら民主党の小沢代表のスキャンダルや北朝鮮のミサイル発射問題など重要なニュースが目白押しとは言え、一時期あれだけ騒がれた「かんぽの…

日米自動車産業 雑感。

かつてダイエーが経営破綻直前まで行き、産業再生機構の支援を仰いだ際、大前研一や落合信彦、竹中平蔵など米国崇拝者は、「競争力を失った企業は市場原理に任せ、市場から淘汰されるべし。」と主張した。そして今、彼らが崇拝する米国において、GMが経営破…

福井県の代表的企業「セーレン」の英断

今から10年ほど前、仕事の関係で福井県の繊維メーカー「セーレン」に訪問したことがある。独自の染色技術によって精細な画像が染め付けられた、背丈以上の大きな布地を目の当たりにしたことが印象に残っている。 そんな福井県を代表するメーカーが、受注量の…