「かんぽの宿」問題、解決したこと、してないこと
このブログでもっとも多く、話題として取り上げた「かんぽの宿」問題。改めて数えてみたら、過去6回、今回をあわせると7回目の投稿となる。
思えば、すでに決まっていたオリックス不動産への一括売却に、鳩山総務相が「待った」をかけ、一括売却を白紙撤回させて個別売却に切り替えたところまでは、ずいぶん紙面を賑わしていた気がする。
そもそも「かんぽの宿」問題、鳩山総務相の行動のどこに問題があったのか?わかりやすくまとめてある記事を見つけたので参照されたい。
辻広雅文 プリズム+one
「かんぽの宿」騒動に見る“既得権死守”勢力の巧妙かつ公然たる反乱
http://diamond.jp/series/tsujihiro/10064/
その後、日本郵政が「不動産売却等に関する第三者検討委員会」を設置、同委員会は委員会開催のたびに議事録を公表したにもかかわらず、これを報道するマスコミはほとんど(というかまったく)いなかった。その一方で鳩山総務相側のコメントはしっかり報道するものだから、私はマスコミの恣意的な報道姿勢を批判こともあった。
そして昨日、同委員会は最終報告書を公表、川端委員長は、記者会見において売却の過程で、記録が残っていない、取締役会にて十分な報告がなされていない等の不備はあるものの、違法行為はなかったとの認識を示した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090529-00000867-yom-bus_all
これに対し、「鳩山総務相は、「内部のお手盛りだ」と批判している」というが、かつての「出来レース」発言と同様、具体的な指摘はなく印象批判をしているのみである。弁護士、公認会計士、不動産鑑定士と、その道のプロ(しかも、各士業の重鎮クラス)が精査し議論を重ねた結果である報告書の中身を、彼は本当に目を通したのか、と疑いたくなる(ちなみに最終報告書も、下記の通りしっかり公表されている)。
http://www.japanpost.jp/information/other/
さて、これで一件落着と行きたい所だが、むしろ根本的な問題は解決していない。それは、果たして「109億円での一括売却」を「個別売却」に切り替え、全施設の売却が滞りなく進むのか、という点である。
少なくとも、個別売却をした結果、109億円を下回るようなことがあれば、鳩山総務相に対する責任問題に発展させなければならない。果たしてマスコミは来年、再来年と、この問題を取り上げ続けるだろうか?
過去の投稿記事)
2009年2月 7日 (土) 建設費用=資産価値?
http://noir-kuon.cocolog-nifty.com/blog/2009/02/post-e7b7.html
2009年2月14日 (土) 「かんぽの宿」譲渡 白紙撤回は是か?
http://noir-kuon.cocolog-nifty.com/blog/2009/02/post-8353.html
2009年2月17日 (火) 坊主憎けりゃ・・・
http://noir-kuon.cocolog-nifty.com/blog/2009/02/post-82c8.html
2009年4月 3日 (金) かんぽの宿の結末は・・・
http://noir-kuon.cocolog-nifty.com/blog/2009/04/post-f051.html
2009年4月 4日 (土) 「かんぽの宿」問題、マスコミが報じない事実。
http://noir-kuon.cocolog-nifty.com/blog/2009/04/post-db6e.html
2009年4月 7日 (火) またまた「かんぽの宿」問題。
http://noir-kuon.cocolog-nifty.com/blog/2009/04/post-8fa3.html
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