中小企業診断士えんさんの視点!

岐阜県を中心に活動している中小企業診断士のえんさんこと遠藤久志が、独自の視点で世相・経営・マーケッティングの本質に迫ります!

2007-01-01から1年間の記事一覧

タレント政治家復権

次回の大阪府知事選に、タレント弁護士橋下徹氏の出馬が決まった。歯に着せぬ橋下氏の日ごろのコメントには、大いに賛同できるものも賛同しかねる部分もあるが、彼の政治家としての能力をここで論じるつもりはない。 問題なのは、彼を担ぎ出した政党が、「い…

ばれるような嘘をつくな

今年の流行語大賞にエントリーされた「KY(空気読め)」。何でもかんでも周りの顔色ばかりうかがっているのはいかがなものかとは思うが、自分の行なった行為に対し、周りがどういったりアクションを取るのか、わかった上で行動することは重要なことだと思う。…

適正価格って?

またまたNOVAの話題で申し訳ない。 結局のところ、常に新規加入者が続かないとキャッシュアウトでジ・エンドというのがNOVAのビジネスモデルだったようだ。派手な広告宣伝と大幅な割安価格で長期加入者をおびき寄せ、先にキャッシュを確保、得たキャ…

NOVA、最悪の経営者Ⅱ

まあ、出るは出るはNOVA元社長の猿橋望氏による会社私物化。会社のモノが俺のモノ。お前はジャイアンか! 豪華絢爛な社長室、二期連続赤字でも億単位の報酬、個人会社を介しての不当利得獲得・・・ 保全管理人はスポンサー獲得のため経済産業省に支援を求め…

NOVA、最悪の経営者

10月26日、NOVAの取締役会が代表取締役を解任し会社更正法の申し立てをした。 会社のあらゆる債権債務は保全管理人の管理下におかれる。そのため、一旦振り込んだ授業料もその債権に含まれるため、受講生たちは払い込んだ授業料の払い戻しの自由さえ効かない…

偽装のオンパレード

(一部誇張もあったが)不二家、ミートホープ、白い恋人、赤福餅、そして秋田の比内地鳥の加工食・・・ 出るは出るは、偽装のオンパレード。 これだけ一挙に企業不祥事が出てきた背景には、2006年に内部告発者を守る法令(公益通報者保護法)が施行されたこ…

繁盛店に頼るな!

「繁盛店に頼るな」 これは以前、スーパーマーケットを始めとしたチェーンストア企業に勤めていた際、社長が言っていた言葉である。最近読んだ、サトーカメラの佐藤勝人氏も、著書で同様の趣旨のことを言っている。いずれも、地域における多店舗展開の要諦と…

Win-Winの関係Ⅱ

このブログのいくつかの記事で、「自分さえ良ければよい」よりも「Win-Win」の関係を築くことこそが、真の成功へと導く、といった趣旨のことを書いてきた。この考えに派生して、「何でもかんでも商標登録」の動きや「ネーミングライツ」を通じた独占について…

映画と経営

経営者や経営コンサルタントの生まれ育った環境を見ると、親が経営者であったとか、商売人であったというケースが多い。幼少のころより、経営・商売の現場を間近で見ることで、経営に関する苦労ややりがいのようなものを肌で感じることができることが、大き…

次世代DVD規格は普及するか?

ブルーレイか?HDか?? ハードを売りたいメーカーがコンテンツを売りたい映画会社を巻き込んで、壮絶な規格争いが本格化しつつある。ただし、話題になるのはあくまでこの覇権争いそのものであって、未だソフトの販売シェアは両者合わせてDVDの1%程度に過ぎ…

判断と決断

『5%の人を動かせば仕事はうまくいく』(長谷川 和広著)を読んだ。 本書は、企業再生の実績を上げてきた著者が、心理学の観点からのアプローチによって、さまざまな立場の組織人に応用可能な、”人と組織を動かす秘訣”を披露している。 この本を読んで、ハッ…

感性は天性?

最近、黒川温泉を再生した後藤哲也氏の書籍、『黒川温泉のドン 後藤哲也の「再生」の法則』を読んだ。著者は、黒川で事業を営む温泉旅館の長男として生まれ後を継いた訳だが、年々寂れてゆく黒川を、日本一の温泉名所にまで育て上げた男である。 この本を読…

「信じる」ことの重要性

NHKの人気番組『プロフェッショナル 仕事の流儀』のDVDを購入して観た。 購入したのは、リゾート再生請負人、星野佳路氏の回。 一番印象に残ったのは、「観光業界に携わっている人たちは、”人に喜んでもらいたい・楽しんでいただきたい”という思いを皆持って…

世界遺産

人類の長い歴史に中で創造され、現在なおその姿をとどめる貴重な財産、それが世界遺産である。社団法人日本ユネスコ協会のサイトによると、「世界遺産とは、地球の生成と人類の歴史によって生み出され、過去から引き継がれた貴重なたからもの」と定義してあ…

ドッグイヤー

21世紀は、「スピード経営の時代」と言われる。その時代の移り変わりの速さから、「ドッグイヤー」、さらには「マウスイヤー」などと呼ばれることもある。これは、犬の一年は人間の七年に相当し、ネズミの一年は人間の18年に相当することから、たかが一年、…

どうなる?!ホワイトカラー

昨日のNHKスペシャルにて、ホワイトカラー業務の中国移転が進行しつつある、というテーマが取り上げられてきた。もはや製造部門のみならず、日本語と言う壁に守られ聖域であったホワイトカラーの業務にも、グローバルスタンダードの波が押し寄せてきた、とい…

経営ノウハウは誰のもの?Ⅱ

先日、『たとえ自らが創造した言葉であれ、経営ノウハウの名称や経営用語を商標登録し、その使用を独占するのはけしからん』といった主旨の文章を書いたが、公のものであるはずの名称が商標登録されてしまうことによる、弊害が色んなところに出てきているよ…

経営ノウハウは誰のもの?

最近、経営書を読んで時々目にするのは、ある経営ノウハウを上手く表現した用語を、その著者もしくはコンサルティング会社が商標登録している、という事実である。 例を挙げれば、 「女性起業塾」 ・・・株式会社トレンダーズ 「戦略BASiCS」 ・・・ ストラ…

ネーミングライツ

本日、人材派遣の大手企業であるフルキャストが、派遣が禁止されている海運業に対し再三人材派遣を行っていた、ということで業務停止命令が出された。 人材派遣業としては、これでグッドウィルに続き、大手トップ2が不祥事を起こしたことになる。この両企業…

強いブランドは独自の世界を持つ

ブランドとは? 色んな定義があるが、ALL aboutの記事には、「顧客のアタマのなかに拡がる世界観そのもの」と定義している。強いブランド力を確立することによって、他社商品との単なる価格競争から一歩リードし、競争優位の状態を作り出せる。強いブランド…

ハニカミ王子

ハンカチ王子の次はハニカミ王子。 それに群がる俄かファンや、ブームを煽るマスコミにはトコトン辟易するが、「なぜ彼らが、こうまで人を惹きつけるのか?」という点では一考に価すると思われる。 彼らの共通項は、ひとことでいえば『爽やか』、さらに謙虚…

自由競争は善?

少し前(今でも?)、『自由競争は善』、『規制緩和は善』と全面肯定された風潮があった。価格競争も、激化することは消費者にとって利益をもたらすからよし、と。 さすがにそれを無条件で信じる人はだいぶ少なくなったが、今まさに規制緩和・自由競争のひず…

夢、目標

少し前の新聞に、松坂大輔の特集があった。 そこで目を引いたのは、彼にとって大リーグは「夢」ではなく「目標」であった、という一節である。具体的には、野茂英雄が大リーグで活躍するの(確か中学生時代)を見て、「夢」から「目標」に変わった、とのこと…

技術を学ぶ(まねぶ)

ずーっと仕事と中小企業診断士実務補習が続いたので、頭の中をリフレッシュしたく、後輩の演奏を見に、久々に大学へ足を運んだ。 行きの電車で呼んでいたのが『意思決定のための「分析の技術」』(後正武著)。まだ読み始めたばかりですが、まえがきでいきな…

オシム語録

私はサッカーは全く見ないので、名前しか知らないのですが、本日の日経新聞でなかなか興味深いことが書いてありました。 彼曰く、理想の選手は「学び続ける選手」だそうです。「自分はもう学ぶことはない」、「これでいいんだ。」と満足してしまえば、成長は…

ポッカといえば・・・

ポッカといえば「コーヒー」だと思っていたら「レモン」だった。 「どっちでもいじゃないか」といえば、その通りですが、TVのCMではレモンを全面的に打ち出している。コーヒーはコカコーラのジョージア、サントリーのボス、キリンファイヤーといった巨大企業…

不透明な時代

新年、明けましておめでとうございます。 経済関連の報道によると、戦後最長の好況や上場企業が最高益更新など、耳障りの良いニュースばかりが飛び込んできます。確かに一時の不況からは脱し、若干の雇用状況の改善や消費の盛り上がりなども徐々に見えてきて…