中小企業診断士えんさんの視点!

岐阜県を中心に活動している中小企業診断士のえんさんこと遠藤久志が、独自の視点で世相・経営・マーケッティングの本質に迫ります!

夢、目標

少し前の新聞に、松坂大輔の特集があった。

そこで目を引いたのは、彼にとって大リーグは「夢」ではなく「目標」であった、という一節である。具体的には、野茂英雄が大リーグで活躍するの(確か中学生時代)を見て、「夢」から「目標」に変わった、とのこと。

「夢」でも「目標」でもどっちでもいいではないか、と言えばそうではない。「夢」は遠いもの、実現しないかもそれないものだから、具体的な日々のアクションに結びつかない。もしくは「夢」はいつ実現させるのか期限があいまいなため、自分を甘やかし、「別に今日やらなくても別にいいや」と日々の努力を後回しにしてしまいがちになる。

一方「目標」は、「努力すれば到達できる」、「実現させるんだ」、という明確な意思が付け加わる。そして、「いつまでに実現するんだ」、「実現させるためには何をすべきか」ということも明確になるため、日々の努力が怠ることがなくなる。努力し続けられるようになる。だから「目標」は実現する。

仰木監督曰く、「イチローくらい努力すれば、イチローに追いつける。ただ誰もイチローほど努力できない」という言葉も同義語だろう。イチローは実現すべき目標が見えている。だからそれに向かって何をすべきか、見えている。だから日々のあらゆる場面での努力を怠りなくすることができる、と言えるだろう。

自分自身に問いかけてみる。「目標」を実現させる。だから日々努力すんだ、と。