ドッグイヤー
21世紀は、「スピード経営の時代」と言われる。その時代の移り変わりの速さから、「ドッグイヤー」、さらには「マウスイヤー」などと呼ばれることもある。これは、犬の一年は人間の七年に相当し、ネズミの一年は人間の18年に相当することから、たかが一年、と思っても一昔前とは比べものにならないほど、驚くほど経営環境が変わっている可能性があるため、即断即決、そして即行動が求められる、という訳だ。
「スピード経営」の重要性は最近のことだと思っていたら、実は紀元前5世紀に孫子がすでに指摘していたらしい。「巧遅は拙速に如かず(上手くても遅いよりは、多少下手でも早いほうが良い)」というのが、その言葉である。「スピード経営」は最近の流行ではなく、経営における普遍的な真理である、といえる。