中小企業診断士えんさんの視点!

岐阜県を中心に活動している中小企業診断士のえんさんこと遠藤久志が、独自の視点で世相・経営・マーケッティングの本質に迫ります!

経営ノウハウは誰のもの?Ⅱ

先日、『たとえ自らが創造した言葉であれ、経営ノウハウの名称や経営用語を商標登録し、その使用を独占するのはけしからん』といった主旨の文章を書いたが、公のものであるはずの名称が商標登録されてしまうことによる、弊害が色んなところに出てきているようだ。少し前の話題だと、「LOHAS」、そして今回は「おおたかの森」(「阪神優勝」なんてのもありましたが・・・)。今後も、こういった輩が出てくる可能性は高いが、これを水際で止める役割を担うのは特許庁の役人たちである。どうか「公」の視点を見失わずに、職務を遂行していただきたい。

以下、参考記事からの抜粋。

流山市の新市街地として今後の発展が期待され、平成15年に地域名として命名された「おおたかの森」の名称が、市内在住の個人によって商標登録されていたことが13日、分かった。市商工課は同日、登録を知らずに商品を販売していた2業者に販売自粛を要請するとともに、市商工会などに注意喚起を行った。

 市民の共有財産ともいえる「おおたかの森」の名称を独占する行為に、市民からは怒りの声が上がっている。市も「商標のことはまったく考えていなかった。市として今まで気づいていなかったことは申し訳ない」(岡田一美・商工課長)と困惑している。

(8/14 産経新聞