カルデロン一家報道の底を流れるマスコミの悪意
「偽造パスポートで入国し、長年にわたり不法滞在していたフィリピン人夫婦が強制退去を命じられた。ただし、法務省の温情措置によって日本で生まれ育ち日本語しか分からない(?)娘さんにのみ、日本国内に居続けることが可能となった」、この出来事に対するマスコミの報道は常軌を逸していた。
たとえば、時事通信の表題は、「空港で涙流し、抱き合い=ノリコさん両親帰国-フィリピン人一家」、読売新聞では「「3人で残りたかった」埼玉の比人夫妻、長女残し帰国」と、いずれも「13歳の女の子が、国の決定によって泣く泣く両親と離れ離れになった」、お涙頂戴モノさながら”家族の悲劇”といった記事に仕立て上げている。さらに本日の日経新聞社会面においては、『のり子さん両親フィリピン帰国「いつか一緒に日本で」』と、彼らに同情的な筆致で表題をつけている(しかも、”不法滞在”の文言が一切ない!)。
TVは言うに及ばず、NHKニュースもまでもが、極めて情緒的な報道スタンスを取っており、例によって報道ステーションの古館伊知郎はスタッフの思惑通り(?)、知性を放棄して情緒からのみ発せられたトンチンカンなコメントを全国に晒した。
「ご両親と13歳の娘さんが、国を別れて暮らしていく、あのう、みなさん、これをですね、自分の親戚で起きた事と想像しますと、どうでしょうね。法律というのはなんなのかと思いますね。新しく法律を作る前に、裁量というものがあるのではないかなと、私は感じますね。」
参考ブログ)
http://ponko.iza.ne.jp/blog/entry/994434/
確かに娘ののり子さんに罪はなく、彼女のこれからの人生には厳しい道が待ち受けていることを思うと、同情を禁じえない。ただし、ここで両親の不法滞在を認めてしまうことは、今後の悪しき先例をつくってしまうことにつながり、法務省の判断はきわめて妥当であると言える。にもかかわらず、「公正」、「客観的」を標榜するマスコミが、果たしてこんな情緒的なスタンスでよいのか?
否、むしろマスコミは意図をもって、一見巧妙に、彼らに同情が集まるような報道を続けることで、世論を誘導しているとしか考えられない。もしその狙い的中し、政府の厳しい姿勢に非難が集まれば、今後もこれを先例として、子供をダシにした不法滞在者が日本に居続けることが可能となる。マスコミは、意図的にこれを狙っているのだ。
「不法滞在者が巧妙な手法で国内に滞在し続けられる」という前例を作ることが、日本の治安維持においていかに危険なことか、それを敢えて報道しないのは怠慢を越え、”悪意ある不作為”と断定せざるを得ない。
しかし、世間はそれほど馬鹿ではない。ましてやネットにおいては、ほとんどが政府の決定を妥当と支持し、不法滞在しながら国外退去に不満を述べる両親に冷たい視線を送っている。たとえば、こんなブログ。
http://nanab-pangya.blog.so-net.ne.jp/2009-04-14
http://tomoaki-takeda.seesaa.net/article/117415141.html
http://blogs.yahoo.co.jp/nipponko2007/30765432.html
http://blogs.yahoo.co.jp/deliciousicecoffee/39882275.html
↓こちらのブログは、特に冷静かつ的確。
http://cotodama-6000.iza.ne.jp/blog/entry/875465/
http://blog.livedoor.jp/wildhorse38/archives/51480753.html
話は変わって、麻生総理に対するマスコミの徹底的なネガティブキャンペーンも、そろそろ策が尽きつつある。いまや、漢字の読み間違いを報道するマスコミがいたとすれば、むしろそんな下らないことを記事にするマスコミの見識こそ疑われることに、彼らは気づいているのだろうか?
新聞社、テレビは間違いなく凋落の一途をたどる。しかし、まだまだ彼らの影響力は絶大なものがある。我々は今後も、国民を間違った方向に誘導しようとする彼らに監視の目を光らせる必要があるだろう。
空港で涙流し、抱き合い=ノリコさん両親帰国-フィリピン人一家
4月13日19時56分配信 時事通信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090413-00000111-jij-soci
「3人で残りたかった」埼玉の比人夫妻、長女残し帰国
4月13日19時39分配信 読売新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090413-00000588-yom-soci
↓「なるほどねぇ~」と思ったら、下記へのクリックお願いします。
↓「いよっ!その通り!」と思ったら、下記へのクリックお願いします。
↓「なかなか鋭いね!」と思ったら、下記にもクリックを!