中小企業診断士えんさんの視点!

岐阜県を中心に活動している中小企業診断士のえんさんこと遠藤久志が、独自の視点で世相・経営・マーケッティングの本質に迫ります!

民主党の肩を持ち続けるマスコミの不気味さ

 鳩山総務相の更迭騒ぎによって、さらに支持率を下げた麻生内閣。マスコミは、嬉々として、「支持率低下」の調査結果を取り上げる。

 ところで、「かんぽの宿」問題に加え、日本郵政をめぐる不祥事と言えば、厚生労働省による「障害者団体証明書の偽公文書作成事件」がある。厚生省の現役女性局長(村木厚子容疑者)が逮捕されたことが、ニュースとしての格好のネタにされた感があるが、一方でその背後にある”口利きした政治家”についての追及の甘さが気になる。

 6月17日の読売新聞配信記事によると、

 「郵便不正を巡る厚生労働省の偽公文書作成事件で、再逮捕された自称障害者団体「凛(りん)の会」(解散)元会長・倉沢邦夫被告(73)が大阪地検特捜部の調べに対し、障害者団体証明書が発行されるよう口添えを頼んだ国会議員が、目の前で当時の同省障害保健福祉部長(57)(退職)に電話で依頼したと供述していることがわかった。」とあり、

「(厚生労働省の)元部長はこれまでの特捜部の任意聴取に対し、議員から依頼があったことを認め、逮捕された当時の部下で同部企画課長だった前雇用均等・児童家庭局長、村木厚子容疑者(53)に凛の会への対応を指示したと供述。」したことも明らかにされている。

「偽証明書、国会議員が目前で口添え電話…凛の会元会長供述」
 6月17日3時7分配信 読売新聞 

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090617-00000002-yom-soci

 不思議なことにこの記事には、肝心の政治家名どころか、党名すら記述されていない。「不正を依頼した側」・「された側」の両名が供述したということで、限りなく真実に近いと十分推測されるのだが、マスコミは意図的に、この問題を口利きした政治家まで波及することを避けているとしか言いようがない。

 ちなみに、こちらのブログに詳しいが、口利きした政治家として、”民主党”副代表の石井一・参議院議員や、”民主党”の牧義夫衆院議員の名が報道されていたようだ。

http://kukkuri.jpn.org/boyakikukkuri2/log/eid687.html

 両名のうちいずれが関与していたのか、はたまた別の政治家か、真実は検察の捜査の行方を見守るしかないのだが、”スキャンダル好き”のマスコミ、特にテレビが、殊のほか”民主党”の名を避けていることに、大きな悪意を感じずにはいられない。

 こうしたマスコミの悪意に気づくことなく、安易にマスコミや野党による麻生批判を真に受けてしまうことは、非常に危険極まりない、ということを、この場で強く主張する次第である。

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