今さらdynabook。
久々に、このブログで散々取り上げてきた『ネットブック(ミニノートPC』の話題。
従来は『デスクトップよりもやや高め』というノートPC市場に、破格の5万円前後(契約しだいでは100円)という価格で参入し、またたく間に一大市場を形成。わずか一年弱の間に10社を超える競合ひしめく市場となったわけだが、特記すべきはASUS(アスース)社、Acer(エイサー)社というアジア勢が1位・2位を占め、日本勢は劣勢、特に東芝やNECは自信満々に参入したにもかかわらず、苦戦を強いられている、ということだ(ちなみにこの記事の入力も、ASUS社のEee PCの900HAという機種を使っている)。
参考ブログ)
『戦略とは「やらないこと」を決めること』(2008年9月11日)
http://noir-kuon.cocolog-nifty.com/blog/2008/09/post-6d3f.html
『中途半端なやなぁ~』(2008年10月16日)
http://noir-kuon.cocolog-nifty.com/blog/2008/10/post-a720.html
『デザインの威力とブランド力過信の危険性』(2008年12月14日)
http://noir-kuon.cocolog-nifty.com/blog/2008/12/post-c647.html
そんな『負け組』企業の一つ東芝が、今さらながら『dynabook』のブランド名を冠して夏にネットブック新製品を発売する。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090420-00000052-zdn_pc-sci
Yahoo!Japanのコメント欄でも、『当初は「dynabookとは別もの」として発売されたにもかかかわらず、なぜ今さら「dynabook」ブランドで発売するのか?」、といった東芝の迷走ぶりに対する辛口コメントが寄せられている。
たとえば、
『前回Netbook(NB100)を発売したときには「dynabookとは思想が違うから」とdynabookの名前ではなかったのに今回dynabookそのものを大幅に再編して含めるようにしたのは、やはりdynabook名で無かったことが「dynabookシリーズより劣る」と思われて敬遠されてしまったのだろうか。』
といった感じで。
予想実売価格は6万円前後と、日本メーカーのプライドか、やや高めの価格設定。しかし、Sonyの「Vaio type P」ほどのインパクトはなく、後手に回った感は否めない。東芝は、一体だれに自社の製品を買って欲しい、と考えているのだろう?もはや、ネットブックは完全なコモディティ(日用品)である。その現実を踏まえ、特定のターゲットにとんがった製品を出す以外に、後発メーカー(敢えて言う)が参入できる余地はない。
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