中小企業診断士えんさんの視点!

岐阜県を中心に活動している中小企業診断士のえんさんこと遠藤久志が、独自の視点で世相・経営・マーケッティングの本質に迫ります!

2009-01-01から1年間の記事一覧

中川昭一氏、死去

突然のニュースで驚いた。 衆議院選挙での無念の落選後、しばらくしてブログが更新され、「『真の保守』を目指す」との決意を新たにしていたが、しばらくして公式サイトそのものが検索で引っかからなくなっていて、気になっていたところで、この訃報だ。 目…

「エコ」栄えて「国」滅ぶ?-2

昨日、鳩山総理が居酒屋の窓から、店の前で待ち受けていた記者団に対し、酔っ払った勢いで窓から顔を出し、「宇宙人ですから」などと自身のあだ名を交えつつ話し掛けたと言う。麻生総理であったならば、間違いなく「この厳しい経済情勢の中、酒を飲んで酔っ…

「エコ」栄えて「国」滅ぶ?

鳩山総理が国連で世界に対してぶちまけた「CO2 25%削減」を宣言、通称「鳩山イニシアティブ」、カッコイィ~!!国内で喧々諤々(ケンケンガクガク)の異論・反論が出ると思いきや、意外とみんな「オトナの反応」で、(一部を除いて)経済界も妙に物わかり…

「裏マニフェスト」、着々実行中?

9月21日のブログでも書いたとおり、民主党政権は、マニフェストに明記した「子供手当て」や「高速道路無料化」、「八ツ場ダムなど中止問題」では、異論が続出して実行までに時間が駆りそうな状況であるが、その一方で「マニフェスト」には明記していなかった…

世界不況を生き抜く 新・企業戦略

門倉貴史氏の本は、今までにいくつか読んできたが、『ワーキングプア いくら働いても報われない時代が来る』や、『ホワイトカラーは給料ドロボーか?』といったヒット作があることから、私は彼を「雇用問題の専門家」だと思っていた(蛇足だが、「ワーキング…

国の出先機関は、擬似「道州制」!?

16日の政権発足後、「裏マニフェスト」の実行力あふれる民主党に、また新たな動きがあった。「戸籍制度の廃止をめざす議員連盟が、民主党の有志議員約30人により10月に発足」、「呼びかけ人は川上義博氏、松本龍氏ら。個人を単位とした登録制度をつくるため…

大人よりも判ってる?

民主党政権が正式に発足して1週間弱、すでに「子供手当て」や「高速道路無料化」、さらには「補正予算の凍結」、「八ツ場ダム中止」などで異論が続出している。にも関わらずマスコミ各社の世論調査では、不思議なことにいずれも内閣支持率は70%前後と高支持…

「高速道路無料化」で地元経済は壊滅?!

昨日、日本を代表する航空会社であるJALが、米デルタ航空との間で資本・業務提携の検討が進みつつあるというニュースが、日本中を駆け巡った。少し前には、セントレア空港からのパリ便を今年10月に廃止することを決定したというニュースが、中部地域の人々を…

「自前主義」が日本を滅ぼす!?

少し前のブログで、日本のものづくり産業が「自前主義」にこだわるあまり、ビジネスの垂直分離がなされると同時に加速する「国際斜形分業」によって商品の爆発的普及が始まる頃、決まって「惨敗」するという、『ものづくり敗戦』についての話題を集中的に書…

男、鳩山ここにあり。

本人は寄稿そもののを否定しているが、「鳩山代表が27日付の米ニューヨーク・タイムズ紙(電子版)に寄稿したとされる論文」は、すでに既成事実として米国を警戒させている。キャンベル国務長官は2日、「民主主義の政権移行は難しい。我々は忍耐しなけれ…

城繁幸氏の限界

城 繁幸(じょう しげゆき、1973年 - )は日本のコンサルタント、著述家。株式会社ジョーズ・ラボ代表取締役。山口県出身。東京大学法学部卒業。1997年に富士通に入社。富士通では人事部に勤務し、成果主義を導入した新人事制度導入直後から運営に携わった。…

地すべり的勝利の後は・・・。

総選挙から2日経過した。8月30日の夜は、当然のことながら選挙速報番組を見ていたが、メインとしてみていたのは『ニューズZERO』だった。 キャスターの村尾信尚が、鳩山由紀夫代表の共同インタビューのとき、眉間にしわを寄せてにらんでいたのが印象的で…

「お子様」政治家 鳩山由紀夫に未来を託せるか?

今さらここで何を書いても、大勢はくつがえらないとは思うが、凝りもせず選挙の話題。 このブログで何度も指摘してきたように、ほとんどのマスコミは民主党に甘~い。中でもテレビの民主党応援は露骨で、献金問題にいちばん言及したのは東海地方の地方番組、…

選挙は宝くじか?

いよいよ衆議院選の投票日。本日20時には、その大勢が(なぜか)判明するだろう。日の丸を切り裂いて、(鳩山由紀夫曰く)”神聖”な民主党のシンボルを作ったことも、(マスコミが騒ぎ立てなかったことにより)大した失点にはならず、民主党の圧倒的有利が予…

日本が「名古屋化」する!?

少し前の名古屋ブームの際、「名古屋本」なるものが結構出版されたが、「名古屋人(名古屋を中心とする中部圏の人々)の特徴」は、「世界における日本人の特徴」に似通っているという指摘を読んで、「なるほど~」と感心したことがある。 確かに、まじめでル…

電気自動車への移行はスンナリ進むか?

先日のブログで紹介した書籍『技術力で勝る日本が、なぜ事業で負けるのか』によると、 「ハイブリッドは「従来モデルの延命策」である。しかし「延命策は、実は短命に終わる。なぜなら、「ハイブリッドカーの性能が上がる、ということはそれだけ電気自動車の…

「闘病体験」だけで健康問題は語れない。

昨日は終戦記念日。と、いう訳でこの時期になると、「あの戦争」の記憶を忘れてはならないと、特にNHKは熱心に特集を組んでいた。 今や、戦後生まれが8割、つまり「あの時代」を体験した世代は2割ほどになり、テレビからは、「あの時代」を体験した人たち…

家電メーカーで「地産地消」が進む?!

農産物等の「地産地消」、すなわち「その地域でその地域で作られた農産物・水産物を、その地域で消費すること。」は、地域経済活性化や地域の食材・食文化への理解促進(食育)につながるのみならず、輸送費用を抑え、フードマイレージ削減による環境問題へ…

『技術力で勝る日本が、なぜ事業で負けるのか』-2

と、いうわけで、前回の続き。前回の記事を読んでいない方は、まずこちらをご一読いただきたい。 2009年8月13日 (木) 『技術力で勝る日本が、なぜ事業で負けるのか』-1 http://noir-kuon.cocolog-nifty.com/blog/2009/08/post-6335.html 昨日は前置きだけ…

『技術力で勝る日本が、なぜ事業で負けるのか』-1

このブログでたびたび、「リーマンショックでいとも簡単に赤字に転落し、来期も赤字が予想されるトヨタは果たして一流企業と言えるか?」と疑問を呈してきたが、これは何もトヨタが嫌いだから、という訳ではない(少し前に続々と出版された”トヨタ礼賛本”に…

酒井法子には「法的責任」に加え「道義的責任」を問え

「”清純派”アイドルによる犯罪」とあって、世間に衝撃を与えた酒井法子の覚せい剤取締法違反による逮捕事件、供述も状況証拠もそろってきたにもかかわらず、なんと起訴猶予処分になる可能性が出てきたという。報知スポーツによると、 「専門家は「自宅から見…

「酒井法子事件」は”芸能人村”から語るな。

土曜日の夜、逮捕状が請求されていた酒井法子容疑者が出頭した。覚せい剤を巡る芸能人逮捕の事件は、過去に枚挙の暇がないが、単に”清純派”アイドルの逮捕という以上に、逮捕に至るまでの彼女のとった行動の狡猾さ・悪質さから、特筆すべき事件と言える。 こ…

「良いもの作れば売れる」志向からの脱却が日本の未来を拓く

本日NHKで放映された、『追跡!AtoZ 勝ち残れるか 激突 国際標準戦争』は、モノづくりには強いが戦略的な事業展開で劣る日本企業の戦略的な課題を浮き彫りにした、興味深い番組であった。番組の紹介サイトには、下記のようなイントロダクションが記されてい…

マスコミの情報統制、ここに極まれり。

最近、このブログを見ていた知人から、「えんさんって、保守派ですよね?」と尋ねられた。確かに、そのことは決して否定しないし、このブログにおいて民主党の批判をしばしば行ってきたことも間違いない。しかし、一連のブログ記事の主題は、「マスコミによ…

『ものづくり敗戦』

「『トヨタ丸』は嵐の中の海図なき航海に出ました。」と、6月25日の新社長が就任早々に戦略不全であることを全世界に知らしめてしまったトヨタ自動車。このブログではたびたび、「日本を代表するエクセレント・カンパニー」と持ち上げられるトヨタ自動車の経…

『トヨタ土壇場』

先週の週刊東洋経済の特集は『トヨタ土壇場』。内容を見ると、このブログで指摘したことと、ほぼ一致している。週刊東洋経済の記者は、このブログを見て記事を書いたか?? 冗談はともかく、『プリウスが、新車販売ランキングで国内一位!』とマスコミがオメ…

メディアリテラシーと民主主義

7月24日の日経新聞に、興味深い記事があった。日本経済新聞社は、「経営者緊急アンケート」を実施、「自民党と民主党の主要施策に関してどちらを評価するか」を聞いたところ、主要な8つの政策のうち、7つで自民党の評価が民主党の上回ったという。 自民党が…

民主党に政権は任せられるか?

ついに衆議院が解散、事実上の選挙モードに突入した。投票日まで40日もあるため、風向きがどのように変るかは分からないが、少なくとも現時点ではマスコミの絶大なる支援もあって(?)、民主党の優位が推測される。 さて、その民主党は果たして世間を任せら…

自民に巣食うアンチ麻生は「七人の侍」に学べ!

衆議院の解散・総選挙が決定、自民党苦戦が予想される中、「麻生総理では選挙が戦えない」と、自民党内での足の引っ張り合いが、日に日に激しさを増している。 中川秀直、武部勤、加藤紘一ら周辺勢力に加え、麻生内閣の一角を占める与謝野馨財務・金融担当大…

重要法案よりも政局?

「政権交代」を掲げる民主党は、すでに選挙モードに突入。自民党の内部分裂の様相が日増しに高まり、ますます政権が近づいてきた感がある。 しかし、今国会では14日までに、政府提出法案のうち17本(前国会からの継続案件を含む)が成立しておらず、参…