中小企業診断士えんさんの視点!

岐阜県を中心に活動している中小企業診断士のえんさんこと遠藤久志が、独自の視点で世相・経営・マーケッティングの本質に迫ります!

選挙は宝くじか?

 いよいよ衆議院選の投票日。本日20時には、その大勢が(なぜか)判明するだろう。日の丸を切り裂いて、(鳩山由紀夫曰く)”神聖”な民主党のシンボルを作ったことも、(マスコミが騒ぎ立てなかったことにより)大した失点にはならず、民主党の圧倒的有利が予想されている。

 なにゆえ、かくも多数の人間が民主党を皆が支持するのか?なかなか明確な根拠を見出しがたいのだが(不支持の理由は指折り挙げられるのだが)、「一度は民主党に任せてみよう」という、漠然とした期待感を持っている、というのが大半ではなかろうか。

 こうした一般大衆の心理は、宝くじを買う心理と似たようなものを感じる。「もしかしたら当たらないかもしれないが、当たったらもうけもの」という、期待感だ。みずほ銀行の宝くじサイトによると、宝くじの払い戻し率は46.4%と、公営ギャンブルに比べても圧倒的に低い。にもかかわらず、一攫千金を夢見て宝くじを買い求めるひとは後を絶たない。

 同様に、「民主党がより良い未来をつくってくれる」という確信はないものの、「当たったらもうけもの」感覚で投票する人は、けっこうな割合でいるのではないだろうか。しかし、宝くじは外れたら紙くずになるだけで、それ以上の損失は生じない一方、政権は一度預けたら、取り返しのつかない損失が生じるおそれがある。

 民主党の批判サイトはあまたあるが、ここでは民主党所属の議員からの批判を紹介するにとどめよう。

 民主党所属の都議会議員である土屋敬之(たかゆき)氏は、民主党の中に巣食う旧社会党勢力が政策に影響を与えていることを問題視。さらに、「民主党政策集 INDEX2009」には明記してあるにもかかわらず、マニフェストには永住外国人への地方参政権付与の方針の維持や選択的夫婦別姓の導入、慰安婦問題への取り組みなどをこれを明記しなかったことを厳しく批判、「国民の目を欺こうとしている。国論を二分する政策を載せれば、有権者の支持が得られないと考えたからだ」とコメント、「マニフェストを読んで民主党に投票しても、思いもよらなかったような政策が実行される」ことを憂慮している。

民主党都議が民主マニフェストを「偽装」と批判 

8月24日19時28分配信 産経新聞

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090824-00000576-san-pol

 土屋たかゆき氏自身のブログでは、もっと辛らつな言葉で、自身が所属する政党に対する批判を行っている。以下、8月25日の「今日のつっちー」より転載。

 「私が指摘した、民主党マニフェストに重要な党の政策、つまり、夫婦別姓、嫡子以外の子供(つまり、彼女に生ませた子供)の財産相続を実子と同じく扱う。外国人参政権などなど、この国の「かたち」を根本から変える重要政策が掲載されていないと言うことが、産経新聞の取り上げられ、その後様々な反響があったので、その詳細を論理的に論文にまとめることにした。 (中略)

 そもそも、これらをすすめているのは、党内のサヨクだ。「何が何でも政権交代」で全てが解決するなら、この日本、とっくに良くなっているはずだ。

 大体、民主党の政策とマニフェストを比較しないで、「政権交代」だから、どんなことも合法化されると言う考え自体、政治を陳腐化する考えだ。じゃあ、小泉改革で世の中はどうなったか?お答えいただきたい。

 と言うと、「今度は政権交代だ」と答えが返ってくるだろうが、であるなら、その公約は「正直」であらねばならない。今のままで行けば、ファシスト法案である「人権擁護法案」なども法制化される。教育の政治的中立性は全くなくなる。

 先の電話の主は「それは良くない」と言う。じゃあ、私と同じ考えだ。選挙はテレビショッピングではない。

いいことづくめ。モノが売れればいい。

そんな選挙でいいのか。

皆さんは、本当に夫婦別姓を望むか?外国人に参政権など与えていいのか?学校が日教組支配になっていいのか?ありもしない「従軍」慰安婦に弔慰金など払っていいのか?そんなことは、講和条約でけりが付いている。

それでも疑問があるのなら、私の論文を読んでから批評をしていただきたい。

ひいきの引き倒しでは、子供も、政党も成長しない。重要な政策を「隠しておいて」選挙をする政党が西欧には存在しない。何故なら、そんな姑息なことをしたら、選挙民から相手にされないからだ。この選挙。この国の存亡がかかっている。
だから、敢えて、私は、自分の身命を賭して「正論」を発言している。」と。

土屋たかゆき氏 公式サイト 

http://www2u.biglobe.ne.jp/~t-tutiya/enter.html

 土屋氏は、このブログで民主党自身を批判しているが、同サイト内の動画では、それを(意図的にだが)見逃している新聞などマスコミも批判の対象としている。繰り返しになるが、「選挙」は「宝くじ」ではない。「当たったらもうけもの」といった軽々しい気分で臨んだら、後で痛い目にあうのは我々自身だ。

 最後に、同氏のサイトに紹介されていた、ヒトラーの言葉を転載し、締めとしたい。

『いかなる宣伝も大衆の好まれるものでなければならず、 その知的水準は宣伝の対象相手となる大衆のうちの 最低レベルの人々が理解できるように調整されねばならない。それだけでなく、獲得すべき大衆の数が多くなるにつれ、 宣伝の純粋の知的程度はますます低く抑えねばならない。』

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