中小企業診断士えんさんの視点!

岐阜県を中心に活動している中小企業診断士のえんさんこと遠藤久志が、独自の視点で世相・経営・マーケッティングの本質に迫ります!

岐阜「県」における岐阜「市」のポジショニングについて考えてみる。

 

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※本日のブログは、お気楽なつれづれ記事です。

先日、『GiFUMATiC(ギフマチック)』の中の「岐阜駅周辺で100人に聞いてみた、岐阜の魅力ってなんですか?」という記事で感じた違和感。

gifumatic.com

100人アンケートでの第一位は「自然がいっぱい」。これは納得。

続いて第二位は「鵜飼と鮎」、第三位は「人が優しい」、第四位が「金華山」、第五位が「織田信長」となっています。

「岐阜市」の魅力としてはおおむね納得感がありますが(「人が優しい」はビミョー。初対面の人・よそ者とは距離を置くので)、「岐阜県」の魅力と言われると違和感があります。

このアンケートが岐阜駅周辺でなされたということが、結果に影響しているのでしょう。

というわけで今回は、「岐阜県における岐阜市のビミョーなポジショニング」について考えてみます。

 

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1.県人口に対する人口比率が低い。

 岐阜県の人口は約200万人で岐阜市の人口は約40万人、すなわち岐阜県における岐阜市の人口比率はわずか20%にすぎません。

Wikipediaによると、「県庁所在地 人口集積度」は47都道府県別の37番目に位置しています。

都道府県庁所在地 - Wikipedia

ちなみに、東京23区を除くともっとも人口集積度が高いのは京都市の56.5%。京都府のうち半数以上が京都市に住んでいる計算となります(その次は、宮城県の仙台市が46.4%)。

 

2.大企業が少ない

岐阜市には、大企業が少ない!岐阜県で一番大きい企業は西濃運輸があるセイノーホールディングス(大垣市)、次いでバロー(多治見市)イビデン(大垣市)と続きます。

※↓ややデータは古いですが、こちらのデータを参照しました。

岐阜県売上高ランキング - 東海地方(愛知、岐阜、静岡、三重)就活最前線!?

岐阜市と言えば、かつてはアパレル産業が隆盛を誇っていましたが、今は見る影もなし(私の母方の実家も機屋(はたや)を営んでいましたが廃業しました)。4位にようやく十六銀行が登場し、金融機関を除くと7位に株式会社トーカイが登場するくらいです。

 

3.工業生産額が少ない

2.とも関連しますが、岐阜市の工業生産額は、県内で何と7位!

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↑上記は平成24年のデータ(出典:岐阜県庁)

「各務原市、大垣市よりは少ないだろうな」と予想していましたが、可児市、関市、中津川市、美濃加茂市が岐阜市を上回る工業生産額となっています。

 といった感じで、数字的には県庁所在地の割に存在感が薄いが岐阜市。

しかし、こうした数字には表れない魅力が岐阜市にはあり、「県庁所在地独り勝ち」ではないところに岐阜県の魅力があるのでは、と改めて感じた次第です! 

それでは!

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