人口ピラミッドから、地方の姿がみえてくる。
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少し前のニュースですが、中国がついに「一人っ子政策」を廃止にするという。
理由としては、一人っ子政策によって崩れた世代バランスによって。急激に進む少子高齢化への対応。
「一人っ子政策」を止めたら「少子化」に歯止めがかかわるわけではなく、日本と同様、経済発展とともに少子化が進むので、近い将来中国でも「高齢化人口の増加」が大きな社会問題になりそうです。
ちなみに、現在の中国と日本の人口ピラミッド比較はこちら。
中国も、もはや「ピラミッド」の形を成していません。15年後くらいには現在の日本と同じような年代構成になりそうです。
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仕事がら、各地域の商圏分析の基本として人口データを参考とすることが多くあります。
人口データで着目することとしては、特に以下の3点です。
①絶対数(=市場規模)
②増減トレンド
③内訳(年代別や男女別)
人口ピラミッドでは、③の年代別や男女別の現状を知ることができます。
その姿が地域ごとに結構違うので、個人的に大変興味深く見ています。
まずは標準的なところとして、岐阜県全体の人口ピラミッド。
出典:岐阜県 - 都道府県の男女別5歳年齢階級別人口 人口プラミッド(以下、同じ)
いわゆる「団塊世代」にいちばんの山があり、次に「団塊ジュニア世代」に山がありまうす。
なかには、「団塊世代」よりも「団塊ジュニア世代」の方が多い地域もあります。
たとえば、美濃加茂市。よく見ると、ボリュームゾーンは35歳~39歳ゾーンです。
愛知県西三河地方ほど男女の人口差がないことから、多くは家庭をもって美濃加茂に居住・移住していることが推測されます。
ちなみにこちらは愛知県刈谷市の人口ピラミッド。
デンソーを始めとした自動車産業の従業員が多いこともあり、若年層は男性が極端に多いことがわかります。
岐阜県内で比較的若年層が多い地域としては、岐阜市~大垣市の間のエリア。
たとえば、瑞穂市の人口ピラミッドはこちら。
団塊世代の人口は非常に少なく、団塊ジュニア人口が大きな山となっています。
国道22号線やJR東海本線沿いということで、若い世代が世帯を構えるのに格好なエリアとなっていることがわかります。
逆に都心部から離れると、高齢化が著しい状況がうかがえます。
たとえば、下呂市。
団塊世代以上に、70代~80代の女性が多いのも特徴。
旅館に勤務していた仲居さんたちが、そのまま余生を暮しているからでしょうか。
はたまた「温泉効果」で、特に女性が元気なのかも。
といったように、人口ピラミッドは各市町村の今の姿、さらには将来像を予測するにあたって、基本的かつ重要な情報を提供してくれることを、改めて実感しました!
それでは!
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