「創業補助金」予算が激減!次年度採択件数は全国で120件!?
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日本経済の新たな活力を生み出すために欠かせない要素として、「新たな企業の誕生」があり、起業・創業支援は中小企業支援の重要な柱の一つとなっています。
しかし、平成28年度中小企業庁予算に示された「地域創業促進事業」の予算は、前年度12億円からさらに減額された8.5億円!
平成28年度予算「創業・第二創業促進補助金」の事務局の募集の事務局公募要領の中では、
6.補助予定件数
約120件。
との表記があり、関係者の間では衝撃が走っています。
採択件数が120件ということは、単純に47都道府県で割ると1都道府県当たり2.55件!
よほど革新的な事業内容かつ練りこまれた事業計画でないと、採択には結びつかないものと考えられます。
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振り返ってみると、平成24年度補正予算に初めて「創業補助金」が打ち出されたとき、「地域需要創造型等起業・創業促進事業」についた予算は200億円。次年度予算の23.5倍です!
推測するに、この大盤振る舞いで始まった「創業補助金」施策が失敗したため、大幅な軌道修正を図ったものと考えられます。
ちなみにこのときの採択件数は6,299件、採択率は44.4%!第2回公募までは、本施策に認知度が低かったこともあってか、応募者の約8割が採択に至っています。
出典:中小機構:ユーティリティ: 創業補助金 採択状況分析(平成24年度補正予算事業の合計値)
ちなみに、このデータはあくまで採択件数。いったいこのうち、どれだけの事業者が補助事業を完了し、その後しっかり事業継続を行っているのでしょう?
想像するに、これだけの甘い審査の中で通過した事業者のかなりの割合が、
・そもそも創業に至っていない。
・創業したものの事業が軌道に乗っていない(またはすでに撤退・廃業)。
・事務処理能力が不十分で補助事業を完了できていない。
可能性があります。
中小企業庁(に限らず各省庁)は次なる施策や予算を打ち出す以上、過去の政策が成功/不成功に終わったかどうかの検証を行い、またその結果を公表するべきだと思います。
野党の皆さんは政治家の不祥事を追及するエネルギーを、ぜひこれらの検証・追及にエネルギーを振り向けてください!!
それでは!
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