中小企業診断士えんさんの視点!

岐阜県を中心に活動している中小企業診断士のえんさんこと遠藤久志が、独自の視点で世相・経営・マーケッティングの本質に迫ります!

東京一局集中が止まらない!総務省「住民基本台帳に基づく2015年の人口移動報告」を読み込んでみた。

 

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止まらない!止まらない!

Romanticが止まらない!

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ではなく、

愛が止まらない!

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でもなく、東京一極集中が止まりません!!

総務省が29日に発表した「住民基本台帳に基づく2015年の人口移動報告(外国人を除く)」によると、

東京圏(東京、神奈川、埼玉、千葉)では転入者が転出者を上回る「転入超過」が前年比9949人増の11万9357人だった。

とのこと。すなわち、2014年には約11万人、2015年には約12万人が東京圏に流入したということです。

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一方で、

栃木、岐阜、三重、滋賀、兵庫、山口の6県は2000年以降で最大の転出超になった。大都市に人口を吸収されやすいことが背景とみられる。

とのこと。

栃木県は言うまでもなく東京圏に、岐阜県・三重県は名古屋市を中心とした愛知県に、滋賀県・兵庫県は大阪府や京都府の大都市圏に吸収されたことが推測されます。

また、山口県は隣県である福岡県の影響力が強いのでしょう。

ちなみにクリスタルキングの「大都会」は、佐世保から見た福岡市(博多)のこと。

「果てしない夢」を追い続ける若者は、平成の世になっても大都会に向かうのでしょうか?

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さらに細かく見ると、愛知県は8,322人の転入であるものの、岐阜県・三重県からの転出が影響して、名古屋圏としては3年連続の転出超過! 

最近の動きをみると、2005年前後はトヨタ関連による力強い雇用創出の影響で約1.7万人の転入超を実現していたものの、リーマンショックで転出超に陥り、2011年には転入超に戻ったものの、2012年からは転出超が続いています。

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「転出先はどこか」と見てみると、一目瞭然!東京都への転出が突出して多いことがわかります。

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出典:住民基本台帳人口移動報告 平成27年(2015年)結果

全国的に見ても、最も転入数が多いのは東京都の81,696人!

東京圏とはいうものの、その約7割は東京都への流入で占めているのです。

 

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昭和の時代ならともかく、「死にたいくらいに憧れた、花の都”大東京”」なんて価値観を持っている若い人は、そんなに多くないはず(昭和48年生まれの私も、全然そんな価値観はない)。

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では、なぜ近年ますます大都市圏い人が流れるのか?

一つの要因として考えられるのが、大学進学率のアップ

高校までは地元にとどまっていた若い人たちが、大学進学を機に大都市圏に引っ越し、そのまま就職・結婚という流れが推測されます。 

現在全国の市町村で、「まち・ひと・しごと創生総合戦略」及び「人口ビジョン」が策定されていますが、そうした地方自治体の努力を吹っ飛ばしてしまう、東京都の人口吸収力の凄さ

東京圏に住んだことがない私としては、イマイチ実感がわかないのですが、何が人々を東京都に引き寄せるのか?

今回の衝撃的レポートを機に、一層の分析が進められることを期待したいと思います!

それでは!

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