「ガラケー」ならぬ「ガラPad」の道を歩む日本メーカーの愚
2ヶ月ほど前、「iPad」的なるタブレット型PC(最近は「スレートPC」とも言うらしい)への興味が湧きたち、中華製「Apad」を購入したものの、最近はすっかりその情熱も冷めつつある。
参考ブログ) 2010年8月 3日 (火)
『タブレット型PCに日本メーカーの入り込む余地はあるか?』
http://noir-kuon.cocolog-nifty.com/blog/2010/08/pc-0b47.html
というのは、外出先で、オフィスソフトでのファイル作成を行おうとすると、スピードが遅いとはいえ、やはりネットブックが便利だ(ちなみにこの記事もネットブックで作成している)。
また、外出先でのメール確認、Twitterの投稿、ウェブブラウジングであれば、スマートフォン(HTC Desire)で事足りる。
この2つを日々持ち歩くとすると、改めてタブレットPCを買う意義は薄いのではないか、というのが現段階での私の気持ちだ。
こんな私の気持ちとは相反して、年末から年明けにかけて、「iPadに負けてなるものか」とばかりに各社からタブレットPCが続々発売される。
中でも注目度が高いのが、サムスン電子から発売される「Galaxy Tab」。OSはAndroid2.2を搭載、大きさも7インチと手頃で、機種としての完成度は高そうだ。
http://plusd.itmedia.co.jp/mobile/articles/1010/07/news013.html
国内メーカーからは、地味なところではオンキヨーが「Windows7」をOSとした機種が、加賀ハイテックからは「WINDOWS CE 6.0 R3 」をOSとした「Meopad」が発売される。
参考URL)
http://www.jp.onkyo.com/pc/personalmobile/
大手国内メーカーからの機種での注目株は、何といってもシャープから電子書籍向け端末として発表されが「GALAPAGOS(ガラパゴス)」、さらには東芝はフランスにてAndroidタブレット「Folio 100」が発売されることが決まっている。
いずれも、AndroidをOSとして搭載(Folio 100についてはAndroid2.2、GALAPAGOSのバージョンは不明)しているが、おどろくべきことにいずれも「アンドロイドマーケット」には対応していないという。
http://www.gapsis.jp/2010/09/galapagos212.html
http://www.gapsis.jp/2010/10/androidfolio-100pr1029.html
私は、この事実を知って、日本メーカーにしみついた「ガラパゴス根性」に暗澹たる気持ちとなってしまう。
iPadやiPhoneなどと比較してのAndroid製品の最大の優位点といえば、(事前審査を経て供給されるAppleのアプリとは違い)オープンな環境である「Androidマーケット」の存在である。
冒頭に紹介したブログ記事の通り、「タブレット型PC」ではハード面での差別化はほとんど困難である。
にもかかわらず、ソフト面の魅力の一つである「Androidマーケット」対応に、国内メーカーは何ゆえかくも消極的なのであろうか?
(ちなみに東芝は、「クラウドブック」と称してキーボードつきのAndoroid端末、「dynabook AZ」を発売しているが、こちらもアンドロイドマーケット非対応である。)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/hothot/20100622_375938.html
来春あたりには、タブレット型PC製品が各社から一通り出揃う。おそらく海外はもちろん、日本国内においてもシェアはアップルに加え、サムスンやASUSなどの韓国、台湾勢に押さえられることになるだろう。
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