Androidタブレットで電子書籍ライフを堪能!?
今度こそは、「使える」Androidタブレットを購入してみた。
「今度こそは」というのは、昨年8月にAnroidタブレットを購入したものの、「限りなくバッタものに近い商品」を買ってしまい、結局使わずじまい、という失敗をやらかしたからだ。
詳しくは、下記ブログを参照のこと。
http://noir-kuon.cocolog-nifty.com/blog/2010/08/pc-0b47.html
今回買ったのは、Camangi(カマンジ)という台湾メーカーが昨年12月に発売した7インチタブレット、『FM600』という商品。
メーカー名だけ聞いたら、「本当に大丈夫?」と言われかねないが、きちんと日本語サイトも用意されている、れっきとした国内向け商品である。
http://www.camangi.com/jp/fm600.html
主なスペックは下記の通り。
・CPU Qualcomm MSM7227(600MHz)
・OS Android 2.2
・メモリは512MBのROMとRAM
・液晶は7インチの800×480ドットで、静電容量方式のマルチタッチ対応
・インターフェイスは、microSDHCカードスロット、IEEE 802.11b/g無線LAN、Bluetooth 2.1+EDR、mini USB
・300万画素カメラ+30万画素カメラなどを搭載。
・本体サイズは179.4×110×11.05~11.25mmで、重量は380g。
同じくAndoroid2.2の7インチ液晶タブレットの代表格である「Galaxy Tab」との一番の違いとしては、「Galaxy Tab」の液晶が1,024×600ドットと、より精細である点だろう。
また、「Galaxy Tab」はFlash Player 10.1対応なのに対し、「FM600」は残念ながら非対応。
これはCPUの違い(Galaxy Tabは1GHzのS5PC110搭載)によるものらしい。
ここからは写真を交えて紹介。
外箱はこんな感じ。なかなか洗練されたパッケージだ。
本体の周辺部はシルバーで覆われ、直線的なイメージが強い。
「Galaxy Tab」が「iPhone3」なら、「FM600」は「iPhone4」のようなイメージかな?
こんな感じのジャケットが同梱されていた。
メチャクチャ高級感があるわけではないが、まずまずの質感。
こんな感じでも立て掛けられる。みんなで画面を共有したい時などに便利。
手持ちのスマートフォン「HTC Desire X06HT」と並べてみるとこんな感じ。
面積比でいうと3倍くらいの液晶サイズだ。
同じ画像を表示させてみた。液晶の画素数が同じのため、「FM600」の方が粗く見えるのは当然だが、液晶の美しさでは、断然「HTC Desire X06HT」に軍配が上がる。
一方「FM600」の画質は、お世辞でも「美しい」とは言い難い。
このあたりのこだわりのなさが、「iPad」と大きく違う点といえる。
「FM600」の最大の特徴は、「国内初のSIMフリー」タブレット」であるという点。
docomo、ソフトバンクモバイルに加え、日本通信(MVNO)、IIJ(MVNO)各社が提供するSIMを利用可能、とのことだ。
今回は、販売代理店である「オフィスサンサーラ」のキャンペーンに乗っかって、日本通信製SIMフリーカード「b-mobile SIM」とのセット品を購入してみた。
http://www.sansara.co.jp/android/campain.html
「FM600」 +「b-mobile SIM 12ヶ月」は、キャンペーン価格で73,300円(税込)。
本体価格を差し引くと、月当たり通信料は約2,067円!
通信速度は上り・下りとのも300kbps超(ベストエフォート)ということで、動画を見るには全く非力だが、通常のWebページを見る分には、やや遅いが何とか許容範囲、といったところだ。
さらに「FM600」の大きな魅力の一つは、「テザリング機能」を搭載していることである。
この機能によって、「FM600」自体がルーターの代わりになり、他のWi-Fiに対応しているパソコン、スマートフォン、ゲーム機等へのネット接続がFM600を通じてできるようになり、端末ごとの通信費用が節約できる(はず)。
設定はこちらのブログを参考にさせていただいた。
http://mjrec.at.webry.info/201012/article_3.html
「FM600」のテザリング機能を有効にすると、スマートフォン「HTC Desire X06HT」側のWifi側は、確かに接続された。
ネット接続は、ほんの少し遅くなった感じだが、こちらも許容範囲といえる。
「HTC Desire X06HT」の方が若干速く感じるのは、CPUのおかげだろうか。
ただし、「Youtube」視聴できるほどではないようだ。
「テザリング機能」を活用しての接続の良い点として、通信大節約に加え、明らかにスマートフォン側の電池の持ちが良くなった点も挙げられる。
一方で、「FM600」側は常に電波を発しているためか、一日何も使わなくても、8割ほど消費してしまう。
今回、「電子書籍」端末としての本格利用を想定していたのだが、この点がネックになりそうだ。
ちなみに、「電子書籍」閲覧ソフトとして導入したのが、最近Android版が発売された「i文庫」。
カラーだと、画面展開に少々もたつくが、白黒ページだとサクサク動く。
さっそく「アゴラブックス」から発売されている片山 さつきと池田 信夫の対談本『構造改革は終わらない 』を購入、読んでみた。
文庫本サイズで液晶サイズもほどほど大きく、かつ片手で持つにも苦にならない、という点では、「電子書籍端末」としては、7インチが最適であるのは間違いな。
といった感じで、Andoroid2.2を搭載した7インチタブレットとして「FM600」は、「大当たり!」とまではいかないにせよ、まずまずの機種であると言える。
あとは、いかにコンテンツが今後充実してくれるかが、このハードの活用のカギを握るといってよいだろう。
マーケットに目をやると、2010年になってメーカー(ハード)側からの「Androidタブレット端末」の発売攻勢はすごいものがある。
しかし、果たしてどこまでユーザーが購入するかはまだ未知数。
私自身もユーザーの一人として、今後はハードの充実に加え、是非ともソフト(コンテンツ)の充実に期待したいものだ。
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