中小企業診断士えんさんの視点!

岐阜県を中心に活動している中小企業診断士のえんさんこと遠藤久志が、独自の視点で世相・経営・マーケッティングの本質に迫ります!

『Amazonパントリー』登場でドラッグストア危うし!?

 

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インターネット通販の成長がつづいています。

www.meti.go.jp

経済産業省電子商取引に関する市場調査』によると、2014年のBtoC-EC(消費者向けネット通販)の市場規模は前期から4.37%増の12.8兆円と、成長を持続。しかも年々伸び率が大きくなっています。

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出典:経済産業省電子商取引に関する市場調査』

従来ネット通販を利用していた比較的若い世代・現役世代に加え、シニア層がネット通販を利用し始めていること、さらにはスマホの普及でネット通販が一層身近になってきたことが大きな要因であると思われます。

こうした状況の中、苦戦を強いられているのがリアルに店を構えている店舗。

店舗の売り場は、ネットで買い物をするためのショールーム的な役割に追いやられる『ショールーミング』も浸透し、特に家電店が苦しい状況のようです。

郊外に店舗を出店して業績を伸ばしてきたヤマダ電機が特に苦しんでいるようで、2015年5月末には46店舗の閉鎖を決定したとのこと。

gendai.ismedia.jp

こうしたインターネット通販の成長によって、今までは家電など高単価品が脅威にさらされてきた一方、比較的低単価である日用品・消耗品は、ドラッグストアなど最寄り店舗で購入できるため、ネット通販の脅威にさらされにくいジャンルでした。

 しかし、Amazonが新たに打ち出した『Amazonパントリー』の登場によって、今後は日用品・消耗品の分野も、ネット通販の影響を避けられなくなってしまうかもしれません。

Amazonパントリーとは?

Amazonパントリー』は、スーパーマーケットやドラッグストアで買うような日用品を、”パントリーボックス”という段ボール箱(@¥290)に詰めて1回でお届けするという、アマゾンプライム会員向けのサービス。

www.amazon.co.jp

今まではAmazonで低単価の商品を1つだけネットで買おうとすると、配送料の分だけ割高になる場合がほとん­どでしたが、このAmazonパントリーを使うことで、配送は1回で済ませられます。

実際にAmazonパントリーで買ってみたユーチューバー、瀬戸弘司さんの動画が参考になります。 

www.youtube.com

このサービスが巧みなのは、”パントリーボックス”の大きさは1種類だけということ。

必要な商品をカートに入れると、パントリーボックスにあと何%空きがあるのかを表示してくれます。大きな箱を用意されると、ギリギリまで商品を詰めたくなるのが人の性というもの。ちなみに瀬戸弘司さんは12,320円買ってしまったということです。

日常使いの商品が、こうしてネット通販で当たり前のように買えるようになる、しかも大型ボックスによってまとめ買いを促進されると、今まで比較的ネット通販の影響が少なかったドラッグストアも、うかうかしていられない時代になってきそうですね…。

それでは!

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