中小企業診断士えんさんの視点!

岐阜県を中心に活動している中小企業診断士のえんさんこと遠藤久志が、独自の視点で世相・経営・マーケッティングの本質に迫ります!

これからは「お客様が第一」よりも「幸せの総量を増やす」ことが大切だ!~ヤマト運輸と気仙沼ニッティングから考える~

 

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ここ最近話題のニュースといえば、ヤマト運輸による配送サービスの大幅な見直し。

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原因は言うまでもなく、アマゾンを始めとしたネット通販の荷物急増に対して、ドライバー不足が解消されず、現場ドライバーの疲弊が限界に達したこと。

本日のニュースでは遂に、「アマゾン即日配送」の撤退も検討に入ったようです。

宅配便最大手のヤマト運輸は、主要取引先であるインターネット通販大手アマゾンの「当日配送サービス」の引き受けから撤退する検討に入った。人手不足の中で夜間配達が増える原因ともなっており、サービスを維持するのは難しいと判断。当日配送の引き受けを徐々に減らす方針だ。

出典:ヤフーニュース

headlines.yahoo.co.jp

こうしたヤマト運輸の動きは、「消費者の利便性」という観点から見たらマイナスのはずですが、わが家も含め世間一般、おおむね好意的に受け止められています。

 

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今朝のNHKテレビニュースでは、「あまり頻繁に配送してもらってドライバーさんに申し訳ない」と答える主婦や、職場で荷物を受け取る会社員とその経営者、「宅配ボックス」を設置する家庭が紹介されていました。

↓こちらの商品は注文が殺到し、今や納品は2ヶ月待ちとのこと!

ここで改めて考えさせられるのは、企業が追及すべきは果たして「お客様第一」なのか?、ということです。

かつては「お客様の利便性」、「お客様第一主義」を追求していくことが、企業間競争を勝ち抜くためには是とされて来ました。

しかし「お客様第一主義」を追求するあまり、現場で働く従業員にしわ寄せがいってしまえば、現代ではその会社は従業員から見放されてしまいます。

企業経営者は、お客様のみならず会社で働く従業員、さらには取引先も尊重し、ともに繫栄していく姿勢がなければ、持続的な繁栄は望めません。

気仙沼ニッティング社長の御手洗瑞子さんは、これを「幸せの総量を増やす会社」と表現しています。

このフレーズは、2017年3月2日放送の『カンブリア宮殿』で語られたもの。

www.tv-tokyo.co.jp

東日本大震災で壊滅的な打撃を受けた漁業のまち気仙沼の再生のため、彼女は地元の女性が持つ技術を活用し、ニット品の製造販売の会社を立ち上げます。

彼女がこだわったのは、「震災に遭った人たち」という同情で製品を買ってもらうのではなく、つくる人も、買う人も幸せになれるような企業。もちろん、原材料である毛糸の仕入れについても、重要な事業パートナーとして尊重していることでしょう。

話題になっている「働き方改革」、「ワーク&ライフバランス」も、同じ文脈で理解できます。

すなわち、家事や子育てをほったらかしにして「仕事第一」「会社第一」は、今や時代遅れ!これからは経営者もビジネスマンも、「幸せの総量を増やす」よう取り組んでまいりましょう!!

それでは!

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