新城「東名高速バス事故」の「東神観光バス」のリスク対応が素晴らしい!
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6月10日に愛知県新城市で発生した、東名高速での衝突事故。
ご存知の通り、観光バスの反対車線を走っていたデミオが突如として前方に現れて正面衝突!
しかしバス運転手のとっさのハンドルさばきに運も味方して、バス側の乗客は死者ゼロという奇跡的な結果でした(普通車の運転手は残念ながら死亡)。
ドライブレコーダーに記録された事故の瞬間が、バス運行会社(東神観光バス株式会社)からマスコミに提供され、その衝撃的な映像は全世界と知るところとなりました。
今回、こうしたドライブレコーダーの提供のみならず、バス運行会社のリスク対応が素晴らしい!
企業がトラブルに見舞われた時のリスク対応として、
1.迅速に
2.正確に
3.過不足なく
情報を提供することが求められます。
今回、同社は事故が発生した日の夜(20:30)にプレスリリースを公表しています。
http://www.toshin-kanko.jp/170610-1.pdf
他の企業のリスク対応のお手本になりうる動きであると思いましたので、改めてここで検証してまいりたいと思います。
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まず素晴らしいのは、プレスリリースの公表が当日になされたという迅速さ。
事故発生が土曜日ということで、代表者や総務担当はお休みの日に急遽会社に舞い戻って、現状把握や今後の対応について、検討をしていたのかもしれません。
そして文面が、「お詫びとお知らせ」となっています。
今回の事故は、ドライブレコーダーの映像を見てもわかるように、バス側に落ち度は全くありません。しかし、結果として乗車いただいたお客様のうち40名超が怪我をされたということで、お客様と関係各位に対する「お詫び」を真っ先に表明しています。
お次は事故の状況。
時間や人数などの数値を交え、具体的に示しています。
その後、「当該運転士」の説明から「事故車両について」、こちらも個別具体的に示しています。
運転士は68歳と比較的高齢ではありますが、技術・健康上問題ないこと、さらには運行会社として安全・健康への配慮を十分に行っていたことが、ここからうかがえます。
今回、車種も具体的に明記したことで、『いすゞガーラ』の評判も一気に上がってきています。
最後に、事故発生の瞬間はドライブレコーダーで記録されており、「報道関係の方で、ドライブレコーダー動画及び事故現場写真の御入用の方は、弊社迄お問合せ下さい。」という文言で締めています。
以上のように東神観光バスとしては、今回落ち度がないにもかかわらず事故に巻き込まれてしまった訳ですが、事故発生直後のプレスリリース、さらにはその内容から、素晴らしいバス運行会社であることを、一躍世に知らしめる結果となりました。
「災いを福に転じる」ためには、トラブル発生時の「迅速」「正確」「過不足のない」情報発信、さらには日ごろの取り組む姿勢が重要であることは、業種を問わず見習いたいですね!
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