「ものづくり補助金」事業計画書づくりは、ガジェット購入を奥さんに説得する感覚で!
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「ものづくり補助金」の締め切り(4月13日)が迫ってきており、私が支援している先も佳境に入ってきました。
加えて「よろず支援拠点」など経営相談の場においても、「ものづくり補助金」に関する相談が多いのが事実です。
「ものづくり補助金」に申請する理由は、ほとんどすべての皆さんが「新たに設備導入をしたい」から。
ただ、それだけでは申請が通るはずもなく、いかに「新たな設備投資をしたい」という思いから、経営的な意味にまで紐づけて「事業計画」に落とし込むかが、ポイントとなっています。
皆さん経営者ですから、「なぜ今回、その設備を導入をしたいのですか?」という質問から、「なぜ」を5回繰り返していくことで、最終的には経営的な意味(差別化・競争力の強化による売上・利益の向上)にまで結びついていきます。
そこまで掘り下げられれば、後は事業計画を組み立てるだけなのです。
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ヒアリングする側の私がイメージしていることは、「新しいガジェットを購入したい旦那が、奥さんをいかに説得するか」といった感覚です。
「例えば」の話として、すでに何台ものカメラを所有している人(私じゃないよ)が、もう一台カメラを購入したいとします(あくまで例え話として)。
そのカメラがパナソニックのDMC-FZ1000だとした場合、奥さんをどのように説得しますか?
「焦点距離が24mm-400mmの26倍ズーム」とか、「センサーサイズが1インチと大きい」とか、「4K動画も撮れる」というのは、あくまで設備の話。
「設備がいかに優れているか」を説いたとことで、奥さんは説得できません。
大切なのは、「そのカメラ(設備)を導入して、何を実現したいか」。
また、「今保有しているカメラ(設備)ではできないことが、今回導入するカメラ(設備)だと、どこまで実現できるか」を明確にしなくてはなりません。
例えば、今までのカメラが通常のコンデジであれば、暗いところで画像が荒れてしまう、ズーム倍率が低いのでお子さんの顔を離れたところからアップで撮れない、といった問題点があります。
また、ミラーレス一眼であれば、広角から望遠まで撮ろうとするとレンズ交換の手間がかかり、レンズ交換のタイミングで重要なシャッターチャンスを逃してしまう可能性があります。
これらの課題を解決する手段が、すなわち今回の設備(FZ1000)の導入、というわけです。
もちろん、単にカメラ(設備)を導入するだけではダメで、その機材を用いての撮影能力(自社の基盤技術)があってこそ、という点も忘れてはいけません。
そして最も重要なことは、そのカメラを導入して得られる画像(製品・商品)が、顧客の要望・ニーズに合致しているということ。
たとえ話で言うと、「発表会のステージに立つ娘さんのアップから全体像をきれいに残して欲しい」という奥さんのニーズと合致していれば、FZ1000の購入が認められる可能性は高まります。
「ものづくり補助金」も同様。設備導入によって高めたモノづくり技術の成果となる製品が市場ニーズに応えるものでなければ、単なる自己満足に終わってしまいます。
「例え話」で紹介した「新しいカメラを購入したい男性」が、実際に奥さんを説得できるかどうかは未知数ですが、少なくとも「ものづくり補助金」の事業計画書をこんな感じで組み立てていけば、採択に近づくのは間違いなしです!
それでは!
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