「シャラポワ記者会見」に見るリスクマネジメント(危機管理)の要諦
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「有名人の記者会見」を話題にしたブログは、5年ぶりのこと。
ちなみに前回取り上げたのは麻木久仁子。
皆さんこんな話題があったこと、覚えていないだろうな~。
今回話題に取り上げるのは、もちろんこの人。
テニス界のプリンセス、マリア・シャラポワ。
10年間処方され続けた薬物が、今年1月に禁止薬物に指定されたことによって、「ドーピング検査」に引っかかってしまったシャラポワ選手。
世界ドーピング機関(WADA)の最新情報をチェックしていなかったことは迂闊でした。
しかし昨日行われた記者会見は、今回のトラブルを最小限に抑えるという、「リスクマネジメント」の観点からは最良の対応であったかと思います。
写真出典:
シャラポワ、出場停止4年の可能性も ドーピング違反:朝日新聞デジタル
以下、火に油を注いでしまった国内著名人(芸能人や政治家)の謝罪会見との比較を念頭に置きながら、シャラポワ選手の記者会見の素晴らしさを分析してみたいと思います。
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1.事前に情報が洩れる前に、自ら記者会見を開いた。
最近の日本の謝罪会見を見ると、「雑誌等のマスコミで報道された後、あわてて釈明会見を開く」というパターンばかり。それに対し、シャラポワ選手はマスコミがかぎつける前に、先手を打って記者会見を開きました。「自ら、積極的に情報開示を行う」という姿勢は、前向きな評価を得ることと思います。
2.嘘いつわりない正しい情報を開示
一番よろしくないのは、記者会見でその場しのぎの釈明を行い、その後本人にとって都合の悪い事実が判明すること。その点今回は、(おそらく)正しい情報を隠すことなく開示しました。「正確な事実認識を行い、そして伝える」という基本原則を、シャラポワ選手は踏まえていたと感じました。
3.「自分は悪くない」と開き直らない
心象を悪くする謝罪会見は、「自分は悪くない」、「自分に落ち度はない」、「自分はむしろ被害者だ」と開きなおること。
禁止薬物を知らずに摂取してしまった責任は、彼女の担当ドクターや周りのスタッフの落ち度ともいえるわけですが、「私は大きな過ちを犯しました」、「責任は私にある」と自らの責任を積極的に受け止めました。「秘書がやった」、「私は知らなかった」といった言い訳がましいことは言いませんでしたね。
以上のようにシャラポワ選手は、謝罪会見としては最良の対応を行ったといえるでしょう。
報道によると、「シャラポワ選手には、3月12日から暫定的な出場停止処分が科され、最終決定は保留されます」とのことですが、こうした対応によって彼女に寛大な処分が下されることを、陰ながら祈っていたいと思います!
それでは!
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