中小企業診断士えんさんの視点!

岐阜県を中心に活動している中小企業診断士のえんさんこと遠藤久志が、独自の視点で世相・経営・マーケッティングの本質に迫ります!

人も企業も、「自分の市場価値」を伝えられるようにしよう!

 

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先日のエントリーに続き、シャープを巡る話題。

 シャープが経営再建を図るために、避けられないのがリストラ(人員整理)。

 シャープでは、希望退職に応じた元社員に対する再就職支援を行っているが、820人のうち就職が決まったのは、3分の1弱の261人だという。

netgeek.biz

その原因はというと・・・

報道を見ていると2つの理由が見えてきた。まず1つ目は8割が50歳以上であること。
年齢が高くなってしまった人は新しいことを覚えるのが遅く、また、どうしても部下として扱いにくいことから敬遠されがち。どうせなら伸びしろが大きく期待できる20台(原文ママ)を雇いたいというのが企業の本音だろう。

苦戦する理由の2つ目は、ベテランの人たちが高い給料を要求しているからだ。「果たしてあなたにそこまでの価値があるのか?」と問い詰めたくなる現状だ。

年功序列でエスカレーター式に給料があがり、若手が稼いだ儲けを吸い取っていただけの老害に価値はない。一つの事実として、実質的にリストラの対象になったのだから贅沢は言ってられまい。「家のローンがある」「子供の進学費用がかかる」などという個人的な事情は企業は勘案しない。

長年にわたって一つの企業(組織)に属し続けていると所属している組織=社会のすべてとなってしまい、外の世界での自分の適正な市場価値がわからないから、再就職に苦労しているものと考えられます。

さらにいうと、再就職に苦労している人たちは「能力不足」だから再就職できないといよりも、「自分がエントリー先企業に提供できる価値」が何なのかをうまく伝えられないことも、再就職に苦労している原因ではないでしょうか。

 

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この点について、永江一石氏がNHKの番組『目撃!日本列島「ニックネームからの再出発~サラリーマンの“人生塾”~』という番組をみた感想としてブログに書き記しています。

www.landerblue.co.jp

これを企業経営に置き換えると、長年にわたって1社もしくは特定の大口企業との取引に依存してきた中小企業が、自社の市場価値すなわち自社が「未来のお客様に提供できる価値は何なのか」を的確に説明できない状況と相通じるものがあります。

人も企業も、市場(マーケット)の中での価値の交換を通じて経済活動を成り立たせています。

企業も人も、将来大口取引先(雇用主)との取引関係が解消された時に備え、「自分の市場価値」を伝えられるようにしておきましょう!

↓ちきりん氏の『マーケット感覚を身につけよう』、おススメです。

それでは!

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