中小企業診断士えんさんの視点!

岐阜県を中心に活動している中小企業診断士のえんさんこと遠藤久志が、独自の視点で世相・経営・マーケッティングの本質に迫ります!

「リーダーの顔」が見えないシャープは復活可能か!?

 

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経営再建中のシャープを巡るニュースより。官民ファンドの産業革新機構主導によって資金・財政的な支援案がまとめられた模様です。以下、ヤフーニュースから抜粋。

官民ファンドの産業革新機構が、経営再建中のシャープに対し2000億円規模の出資を軸とする支援案をまとめたことが11日、分かった。みずほ銀行など主力取引行には、債務を優先株などの資本に振り替える「債務の株式化」を中心に、計1500億円程度の金融支援を要請。国と革新機構が、シャープの再建を主導する態勢を整える。

headlines.yahoo.co.jp

仮に2,000億円の出資や、1,500億円にのぼる「債権の株式化」という金融支援を受けられたとしても、「よし、これでシャープは復活する!」というイメージがさっぱり沸いてきません。

なぜならば、今回の支援はあくまで資金面の話であり、「事業をどう立て直すか?」、「今後いったい、何で収益を稼ぐか?」というストーリーがさっぱり見えてこないからです。

さらに言えば、官民ファンドの「産業革新機構」という組織の名前は出てきても、シャープの再建を担うリーダーの顔が見えないことも、シャープ復活の兆しが見えない要因といえるでしょう。

その点、かつてカネボウやダイエーの再建を行った産業再生機構は、リーダーの顔が見えていました。産業再生機構でCOO(最高執行責任者)を務めたのは、現在株式会社経営共創基盤のCEO(最高経営責任者)である冨山和彦氏。 

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出典:株式会社経営共創基盤 公式サイト

思い起こせば、ダイエー再建の際に会長として送り込まれたのは、現在横浜市長を務めている林文子氏でした。

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出典:横浜市 公式サイト

さらに社長として現場の指揮を執ったのは、現在マイクロソフトの会長を務めている樋口泰行氏でした。

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出典:マイクロソフト株式会社 公式サイト

みんな、それぞれにキャラが立っており、その後も別のステージで活躍を続けています(ダイエーの看板はなくなってしまいましたが)。

そして、企業再生支援機構から倒産(会社更生法適用)したJALの再建を託されたのは、ご存じ京セラの創業者 稲盛和夫氏。

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出典:稲盛和夫 公式サイト

このように、経営の危機的状況から脱却するときには、強烈なリーダーの存在が不可欠なのです。

果たして今後、シャープ再建のけん引役となるリーダーは登場するか?

注目して今後動向を見守りたいと思います。

それでは!

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