「仲間づくり」に失敗したAppleに死角あり?
Apple社の「iPhone」が新たに創出した「スマートフォン」の市場、ひねくれものの私はソフトバンクで「iPhone」以外の商品が間もなく発売されるのを聞いて、購買意欲が非常に高まっている。
たびたびこのブログで紹介している、「技術で勝って経営で負ける」日本メーカーの対極にあるのがApple社であり、その代表的商品が「iPod」や「iPhone」、さらには「iPad」であることは、人が認めるところだろう。
書籍『脱 ガラパゴス戦略』の言葉を借りると、開発から生産までを自社で受け持つ「自前主義」から脱却し、アプリや外回り品の分野で「仲間づくり」を進めたことが、今日(こんにち)における同社製品の爆発的普及の一因となっている。
参考)『脱 ガラパゴス戦略』2010年4月12日 (月)
http://noir-kuon.cocolog-nifty.com/blog/2010/04/post-f922.html
そんな現代の「勝ち組」企業の代表格であるApple社が、「仲間づくり」でつまづいている。アート系ソフトのデファクトスタンダード(事実上の標準)である「フォトショップ」や「イラストレーター」を開発しているAdobe(アドビ)社と、袂(たもと)を分かったというのだ。
IT media社の配信記事によると、
「iPhone向けFlashをめぐる米Appleとの確執について、ナラヤンCEOは「Appleはクローズドを選択した。われわれはオープンなパートナーと協業していきたい」と話し、GoogleのAndroidなどを重視していく方針を述べた。」
とのこと。
『Adobe CEO「Appleはクローズドを選択した」 iPhone向けFlashアプリ変換ツールへの投資中止』
4月22日17時8分配信 ITmedia News
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100422-00000045-zdn_n-sci
細かな技術的なことは十分理解できていないが、少なくともApple社がオープンな姿勢を転換したことによって、重要なパートナーを失ったことは間違いない。
「オープン」、「仲間づくり」が重要な要素を占める現在のビジネスにおいて、Apple社とAdobe社をめぐるこの出来事は、Apple社にとって「独り勝ち」状態の曲がり角を迎えてしまうことになるのか?
そんなことに興味を持ちつつ、近々Androidのスマートフォンである「HTC Desire X06HT」の予約をしに行こう。
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