中小企業診断士えんさんの視点!

岐阜県を中心に活動している中小企業診断士のえんさんこと遠藤久志が、独自の視点で世相・経営・マーケッティングの本質に迫ります!

不祥事再び、しかも岐阜にて。

食品関係で、またまた大きな不祥事発生。

しかも私の地元、岐阜の食品業者だ。

岐阜県養老町の食牛肉卸売会社「丸明(まるあき)」と言えば、私もかつての職場(スーパーマーケット)で精肉担当だったとき、まさに切っていたその肉だ。

報道によると、従業員は社長の指示で偽装していたことを認めたにもかかわらず、経営者はそれを否定、「偽装はしていない。(自分の知らないところで)ラベルの添付ミスがあったかもしれない」と説明した、とのこと。

どこかで見たことある風景だ。そう、ミートホープ船場吉兆そのままだ。しかもこれらは例外なく、後に経営者の指示であったことが明らかになり、ますます信用を貶め、ついには倒産にまで至っている。

あきれてしまうのは、今回の経営者が、これら報道から何も学んでいないことだ。

いまや、従業員の不祥事は経営者の責任、それが常識である。

狭い世界にいると、そうした世間の感覚からドンドン乖離してしまう。

「自分の都合」だけを考える、「自分さえよければよい」、ここから企業の凋落は始まる。その最たるものが、こうした不祥事である、と言えよう。地元に、まだこんな発言をする経営者がいたのかと思うのと、岐阜県民として情けなくなってくる・・・。

飛騨牛」偽装容疑で立ち入り調査へ、岐阜・養老の食肉卸売会社
6月21日21時27分配信 読売新聞

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080621-00000034-yom-soci