自動操舵
東京湾のイージス艦事故に続き、明石海峡でも船舶衝突事故が発生。
共通するキーワードは”自動操舵”だ。石破防衛大臣も言ったとおり、太平洋のど真ん中ならいざ知らず、多くの船舶が往来する海域で自動操舵は不適切、何ゆえ自動操舵のままであったのか?特にイージス艦事故で騒がれた直後に起きた明石の事故はお粗末極まりない。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080306-00000111-jij-soci
ところで、自動操舵で企業経営ができたら、経営者は何て気が楽なんだろう、中小企業診断士なんて要らなくなってしまう。残念ながら、経営に”自動操舵”はありえない。「戦わないことが最上の戦略」とは言われるが、経営環境は時々刻々と変わってゆく。天候も変われば、荒波もあり、競合が近くに接近することも大いにありうる。そこで必要なのがデジタルとアナログ双方のモニタリングである。デジタルは船で言えば計器、各種管理会計の数値がそれに当たる。そしてアナログ、船で言えば目視、経営で言えば現場・現物・現金の3現主義によるマネジメントである。
太平洋のど真ん中のような穏やかな経営環境はもはや無い。そう腹を括った企業だけが、活路を見出せるだろう。