「クラウドソーシングで食っていく」は夢のまた夢!?クラウドワークス月収20万超えがわずか111人という衝撃。
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インターネットの普及とともに出てきた様々な「クラウド」サービス。
過去のエントリーでは、クラウドファンディングや特定セグメントでのクラウドソーシングについて書いてきました。
そんな中、クラウドソーシング分野では最大手であるクラウドワークスの業績発表資料から、衝撃的な事実が公表され、ネット上で話題になっています。
その中身とは、クラウドワークスに登録した80万のうち、「月収20万円」を超えたのはわずかに111人という事実。
確立にして0.013%、登録者のうち1万人に1人という割合です。
詳細グラフはこちら。
出典:クラウドワークスIR資料
留意すべきは、あくまでこちらのデータは「クラウドワークス」を通じた月収額。
他からの受注で収入を得ている人は当然いるわけですが、絶対数の少なさは否定できません。
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この事実に対し、「雇われない新しい働き方」を自ら提案しているイケダヤハト氏は、かなり苦しい楽観論を述べています。
感覚的には、ライティングで月20万は、決して無理ではない水準です。
実際にやってる人がいるわけですしね。
(中略)
悲観的に見る人が多いようですが、ぼくはかなり希望があると思います。
これに対して永江一石氏は、 「クラウドソーシング」のビジネスモデルそのものに、「クラウドソーシングでは食っていけない」構造的欠陥があると分析しています。
具体的には、次の4点。
1 発注者は神というビジネス構造
2 素人の発注者が極安な単価で発注
3 たくさんの競合による食い合い
4 安くてもいいからやるという人の集まり
永江氏の指摘、その通りであると感じます。
懸念するのは、せっかく「クラウドソーシング」という新しい働き方が世の中に出てきたにもかかわらず、「クラウドソーシングは食えない」という認識が広まってしまうこと。
クラウドワークスも、このままいくと登録者が頭打ちになり取扱い高も減って、サービスが行き詰まってしまいかねません。
この状況を脱却するためには、単に「安いから発注」するのではなく、「クラウドソーシングならでは」の新たな価値創造、新たなビジネスマッチングの成立という事例を積み上げていくことが、カギとなると思います!
2016年2月28日追記:
クラウドワークスで実際に仕事を請け負ったエンジニアの体験記。
残念ながら、永江氏が指摘した通りのことが、現実で起きているようです。
それでは!
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