「差別化」よりも「理念・ビジョン」の確立を!~民主党から学ぶ~
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※本エントリーは特定政党を批判するものではなく、マーケティングの観点から政党を題材として取り上げます。
世の中の仕事始めである1月4日、国会も早々に開幕しました。すでに各党とも、7月に予定されている参院選を意識した戦いに入っているようです。
4年目となった安倍政権。対する民主党は、一向に支持率が伸びる気配がありません。
NHKの世論調査によると、民主党の支持率は昨年8月にいったん10.9%まで伸びたものの、その後低迷を続けて12月には8.5%にまで落ち込んでいます。
その間、第三勢力であった維新の党の内部分裂があったにもかかわらず、残念ながらその受け皿になり得ていないのが鮮明にわかります。
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マーケティングの教科書には、「3C分析」というフレームワークが必ず紹介されています。
自社(Company)と顧客(Customer)、そして競合(Competitor)を分析して戦略を導き出すのがセオリーとされています。
民主党で考えれば、自社(Company)は民主党、顧客(Customer)は有権者である日本国民、そして競合(Competitor)は自民党ということになるでしょう。
そうしたフレームワークの中で、競合を意識した競争戦略が「差別化」ということになります。
民主党は自民党との「差別化」を意識しすぎるあまり、「何でもかんでも自民党に反対!」の党に成り下がってしまい、自社がどのような存在であるべきか、見失っているように見受けられます。
それを象徴する出来事が、元外務副大臣である松本剛明議員の離党です。
松本議員は離党直後、Facebookで以下のように記しています。
民主党は政権をめざし、政権を担い、政権を失った党です。下野した民主党は、国民の皆様のNOを謙虚に受け止めるべきで、真に生まれ変われば、信頼回復への道が開けるかもしれない。そう考えて党内で主張し戦いましたが、力及ばず、党は徹底的な野党になる道を進んでいます。
安保法制は、民主党政権で検討してきました。しかし、今年の国会では全面的に反対のパフォーマンスを繰り返しました。責任ある姿勢として対案を出すべきでしたが、私が同僚議員と用意した対案は議論されずに終わりました。
真に顧客(国民)から支持を得るためには、競合よりも前にまずは徹底的に自社を見つめ直すべきでしょう。
すなわち理念とビジョン。自社(自党)はどのような理念を掲げ、どのような国のかたち(ビジョン)を目指すのか、参院選という一大商戦(?)を前に考え直すべきでしょう。
財政再建を進めるために小さな政府を目指すのか、はたまた大きな政府を目指すのか?
自由競争促進のため規制緩和を進めるのか、はたまた産業や既得権者を保護するのか?
子育て世代や若者支援に力を入れるのか、はたまたシニア世代に手厚くするのか??
岡田さんがもしこのブログを見ていたのであれば(たぶん見ないと思うけど)、いったん競合(自民党)のことは横に置いといて、自社(自党)の理念・ビジョン確立に取り組んでください!
それでは!
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