歴史にIFはないが・・・。
宮崎県で発生した「口蹄疫」問題。昨日、局面が大きく変化した事態が2つ起こった。
一つはこれ以上の感染拡大を何としても阻止するため、半径10km以内の地域の牛・豚を、感染の有無を問わずワクチン接種の上で殺処分するという決定。
そしてもう一つは、いち早く隔離したエース級の種牛6頭のうちの1頭に陽性反応が出たということ。
今まで必死に感染拡大に努めていた畜産業者の方々の無念を思うと、言葉が出ない。
参考ブログ)『ついに恐れていたことが・・・。』
http://noir-kuon.cocolog-nifty.com/blog/2010/05/post-51a3.html
歴史にIFはないが、1週間前の参議院農林水産委員会で、赤松広隆農林水産大臣は、この「非常事態」における速やかなる政治的判断を迫る野村哲郎議員に対し、上記のいずれの提案も拒否していた。
その理由はというと、
・健康な豚や牛を殺すということは、所有財産を国家権力が侵すということ。
今の法律の建前上、それはできない。
・法の下の平等の考えの下、種牛だけ特別扱いはできない。
ただし、宮崎県さんが責任をもってやっていただけるのであれば、ご自由にどうぞ。
http://vertaalster.blog91.fc2.com/blog-entry-101.html
一週間前、赤松広隆農林水産大臣は、あくまで行政の長として、現在の法律の枠組みの中での対応にとどめると、かたくなに政治決断による「超法規的措置」を拒んでいた。
現地事情を熟知している鹿児島県の議員による再三の提案も平行線。この時点で発生から3週間以上経過していたので、今さら何ともならなかったかもしれない。
しかし、歴史を振り返った時に、当時の農林水産大臣が国家の非常事態に際してどのように考えていたのか、それを記録として残す意味で、この点について言及させていただいた。
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