赤松広隆大臣は宮崎県よりも「カストロ会談」が大事?
本部長を農水相から首相に格上げした政府の口蹄疫防疫対策本部が5月17日に立ち上がり、本日拡大防止に向けた新たな方針が明確化された。
本日、主な感染地域から半径10キロメートル内の全頭をワクチン接種後殺処分することを発表され、殺処分の対象となる牛・豚は30万頭を超える見込みとなるとのことだ。
先日紹介した、宮崎県川南町の2名の畜産業者の方によるブログも、覚悟していたこととは言え、その落胆ぶりは心が痛む。
『ひまたん♪のhappy Life』
http://ameblo.jp/nanairo-hmjth/
『川南町のムッチー牧場だよ~ん。』
http://green.ap.teacup.com/mutuo/
そして本日は、衆議院の外務委員会にて、赤松大臣のGW中の外遊が妥当な行為であったのかどうか、小野寺五典議員からの質疑にて明らかにされている。
結論から言えば、宮崎県の口蹄疫問題を優先して行く必要が全く見出せない。それどころか今回の外遊は、赤松広隆氏の個人的な願望を満たすための外遊ではないか、との指摘がなされている。
その願望とは、「キューバのカストロに会いたい」、というものである。日程を見ただけでも、キューバが一番重要、というのが窺い知れる(ちなみに赤松広隆は、日本社会党で書記長を務めた経歴を持つ)。
*赤松農水相外遊日程
4月30日出発
①メキシコ 5月1日
②キューバ 5月3日・4日/余裕の二日間
ラウル・カストロ国家評議会議長と会談(FTA/EPAと直接関係の無い目的)
③コロンビア 5月5日
8日(土) 成田着、栃木県佐野市に直行。富岡芳忠(民主党国会議員)の後援会出席。
9日(日)休息。
10日 宮崎へ…。
参考)『赤松外遊の真相、日本の口蹄疫対策よりもカストロに会いたかった?』
http://blogs.yahoo.co.jp/neo_seijin/32635519.html
そんな赤松広隆大臣の、「口蹄疫問題」への自身の批判に対し、昨日の記者会見では「初動が遅れたとか、やるべきことをやらなかったということは私はないと思っている」と、あくまで自分に「非はない」と言い張っている。
5月19日0時42分配信 産経新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100519-00000505-san-pol
今は、感染拡大を食い止めるのが先決、責任問題は一段落してから、となるであろうが、少なくとも現時点で赤松大臣が「自分に非がない」と言うことが、いかに不適切であるか、そのことだけはしっかりと記録にとどめておく必要があるだろう。
下記映像は、赤松大臣が宮崎県入りした直後の、江藤拓衆議院議員のインタビュー。要点を抜粋しておきたい。
【緊急特番】「口蹄疫問題」江藤拓衆議院議員に聞く [桜H22/5/12]
「国がその瞬間(注:宮崎県で口蹄疫発生の情報が公表された4月20日時点)に、「これは大事だ」と思っていたとは到底思えない。」
「10年前には、(発生が発覚した)その日の朝には農林水産省からすぐ電話が入り、FAXや電話を通じてかなりあった。ところが今回は、翌日の夕方になっても、本省から電話一本、FAX一枚来ない。」
「私は役所も可哀そうじゃなかったのではないかと思っている。このGW中にも色々な問合せがあったが、政務三役の承認がないと、判断しかねるとのこと。」
「10年前は、役人の人たち、現場の人たちに、「ガンガンやれ、金のことは心配するな、とにかく100億用意する。責任は政治家である我々が持つ。」と言った。だから、延長も国の役人も、思う存分じぶんの実力を発揮できた。」
「ところが今は、お許しがないと動けない。農水省の幹部たちはジリジリしていたと思う。動きたいけど動けない。しかも、口蹄疫対策本部長は海外に行ってしまった。だから連休期間中は全くの空白・・・。」
「民主党議員からも、疑問の声が出ている。我々も「出国すべきではない」と大臣に申し入れをした。「止めてくれ」と。」
「悔しいけれど、我々(自民党)は政権与党ではない。エイビックの予備費を使うにしても、内閣の予備費を使うにしても、彼らの裁量に任せなければならない。悔しいですけれど。」
「彼らは事業仕分けの際、不要不急といったが、一番仕分けなければいけなかったのは、今回の外遊だ。」
「何で今行かなければいけないのか?何でキューバなのか?サルサダンスでも見に行ったのか?葉巻でも吸いに行ったのか?」
何でキューバに行ったのか?、それは尊敬するカストロさんに会いたかったから。それガ真実であったとすれば、宮崎県の方々の心は浮かばれない。ましてや、処理の遅れによって感染が拡大し、殺処分された牛や豚たちの魂はもちろんのこと。
ところで、国が本腰を上げたというのは、現段階ではまだ表面上のこと。現時点では宮崎県を中心に、九州の方々が必死になって感染拡大に努めており、消毒剤も人手も全く足りていない、とのこと。鳩山政権には、これが日本国にとって「非常事態」であることを十分に認識し、早急な対策を期待するばかりである。
『東国原宮崎知事の一番弟子・早川信吾さんが知人から受け取ったメールより 』
http://www.twitlonger.com/show/19hh27
以下、転載。
消毒剤が圧倒的に足りません。
消毒剤の事は昨日書きましたが、人手も圧倒的に足りません。
政府は“現場スタッフを国としても確保している”と発表してますが、一昨日までの現場スタッフ350人のほとんどは県のスタッフ。
九州農政局から3人の獣医師と20人のスタッフ、追加で30人の自衛隊。
農政局の獣医師はペーパー獣医師で現場しゃまともに牛に触ることも出来ない、追加で来た自衛隊は4日出たら2日休み実質2/3の労力。
昨日から宮崎による確保と九州各県の応援により倍の700人体勢に。
それでも殺処分対称の1割しか処分出来てません。
県も、保健所も、獣医師も、JAも、市町村も、休みなしで必死になって頑張ってます。
保健所の友人はGWどころか、発生からずっと休み無し、6~21時の重労働。爪は割れ、消毒剤で手の皮膚が爛れ…、それでも必死になって戦ってます。
旦那さんも新婚、子供が産まれて初めてのGWも休み無しで頑張ってくれてます。
ホントに感謝しています。
それでも全然処分が追い付かないんです。
今、処分対称の10万頭のうち、20日間で処分が終わったのは1万頭にも届きません。
今1日の処分頭数が千頭。毎日発症する頭数の方が圧倒的に多いんです。
感染した牛は毎日10億個、豚は5兆個のウイルスを撒き散らします。感染拡大が止まりません。
4月末に発症した友人の農場では、今のペースでは5月内に処分出来るかどうかと言った所です。
全て殺されてしまう。それでも弱れば排出するウイルスが増える。だから、殺されるのがわかってても、毎日餌をやり、ビタミンをやり、あらゆる手を尽くして少しでも牛を健康に保とうとしてます。
でも、農場全ての牛に広がり、弱い子牛から次々に弱り、死んでいきます。
死んでも処理業者も出入りできないため、死体の上に大量の石灰を乗せても、腐敗し異臭を放ち始め、 それでも親牛は自分の子を一生懸命舐め、石灰を落とそうとします。
消毒剤の不足から、本来は牛に使わないような強い薬を大量に毎日浴びせられ、牛は毛が抜けぼろぼろになっていきます。
そんな中で、自分の家族同然の牛を殺す事も出来ず、飼い続けなければならないんです。
また、保健所や獣医師が殺処分現場に集中せざるを得ず、発症が疑われる農場の検査も出来ず、 テレビや報道では50件80000頭となっていますが、俺が把握してるだけで発症の疑いがあり検査待ちの所があと40農場あります。
とにかく人手が足りないんです。
もう殺処分が追い付かないんです。首相が激甚災害に認定し、自衛隊を出さない限り、拡大は収まりません。
「その必要があるかどうかを関係閣僚と話し合い、必要とあれば検討する」とか言ってる場合じゃないんです!!
ワクチンと言う手も有りますが、現行の法律では使えず、しかも大臣は「参院選後の国会で立案立法を…」 とか言ってますが、その頃には国内の牛・豚・山羊・羊・鹿・猪…等の偶蹄類はいなくなってるでしょう。
皆さんにお願いです。
とにかく、今、宮崎で大変な事が起こってると言うことを、多くの人に伝えて下さい。もう世論で政府を動かすしか方法がないんです。
資材機材も、人手も、予算も…
もう国に頼るしかないんです。
よろしくお願いします。
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