これが「政治主導」?
このブログは「中小企業診断士 えんさんの視点!」なので、政治問題も極力経済・財政分野に限って取り上げるようにしてきた。しかし今回の問題に関しては、記録しておかないわけにはいかない。
天皇陛下の体調を考慮し、とくに2004年に前立腺がんの摘出手術を受けられて以降は厳粛に運用されてきた、外国要人との会見が1カ月前までに申請するという「1カ月ルール」。鳩山内閣は、このルールを捻じ曲げてまで、中国の習近平国家副主席との会見を特例的に実現させた。
これを裏から強く要請したと噂される小沢一郎幹事長は、「私が会わせるべきとか言った事実はない」と述べ、自らの関与を否定した上で、「天皇の政治利用」に懸念を示した羽毛田信吾宮内庁長官について、「辞表を提出した後に言うべきだ」と厳しく批判という。
『「宮内庁長官は辞表出して言え」=天皇会見への関与否定-小沢氏』
12月14日18時19分配信 時事通信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091211-00001198-yom-soci
「宮内庁の役人が作ったから金科玉条で絶対だなんて、そんなばかな話あるか」と、官僚批判の角度から語ったわけだが、そこには天皇陛下への体調の気遣いや、陛下との会見が安易に政治利用されることを控えるつつましさは微塵も感じられない。
まさに、「小沢一郎、本性を現したり。」だ。
そもそも、12月10日から13日にかけて小沢一郎幹事長を団長とする日本の民主党代表団および第16次「長城計画」友好交流使節団の一行600人余りは、北京を友好訪問したという。国内では、「普天間基地移転問題」の迷走によって日米関係に亀裂が走っている真っ最中である。さらには赤字国債が「44兆円以内」が単なる努力目標に陥り、来年度予算の年内成立が危ぶまれているといった状況下で、こうした外遊を決行するという優先順位のつけ方が理解不能だ。
先日、とあるイベントで招いた講師(テレビでもおなじみの著名な経済ジャーナリスト)が、「政治の本質は権力闘争だ。マニフェストなんて票を集めるために手段に過ぎない。政権を奪い、そこに居続けることが、彼らの最終目的。」と、約500人の聴衆を前に話していた。
小沢一郎幹事長の一連の行動を見ていると、そこには「国民目線」も「日本経済活性化」も、「日本の伝統文化に対する敬意」はまったく感じられない。そこにあるのは、経済ジャーナリストが指摘したとおり、「権力闘争」の文字だけとしか言いようがない。
参考映像)
↓「いよっ!その通り!」と思ったら、下記へのクリックお願いします。
↓「なかなか鋭いね!」と思ったら、下記にもクリックを!