座標軸なきトップに未来を託せるか?
迷走する「普天間基地移転」問題。その一番の原因が、鳩山由紀夫首相にあることは、今や誰の目にも明らかになっている。
オバマ大統領との会談で、「Trust me」と言っておきながら、未だに決断を下そうとしない鳩山内閣に対し、ついに米国も堪忍袋の緒が切れてきたようだ。
2009.12.5 産経ニュース
『ルース米大使が日本側に激怒 岡田外相らの面前で大声張り上げる 普天間移設の年内決着断念で』
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/091205/plc0912050139004-n1.htm
以前のブログで紹介したように、鳩山首相は「外交」・「国防」という国政レベルで考えるべき問題を、「沖縄県民の気持ちを考慮して」などと沖縄県民をダシに使い、地方レベルの問題として捉えている点が、そもそも誤りである。
それだから、沖縄県嘉手納町の宮城篤実町長にも、「わが国の安全保障、外交問題を一市民の選択に委ねて首相が務まるのか」と、厳しく非難されるのである。
2009年11月 8日 (日) 『何がやりたいの?鳩山内閣』
http://noir-kuon.cocolog-nifty.com/blog/2009/11/post-4994.html
そして今月になって、社民党の福島代表が、「普天間基地問題」の結果いかんで、連立離脱をほのめかすと、鳩山首相は「重く受け止めなければならない」と述べたと言う。
本日の日経新聞によると、外交問題よりも連立安定という「内政の論理」を優先した鳩山内閣を、「まるで福島瑞穂(社民党党首)さんが防衛相になったようだ」という米政府内から聞かれるという情報を交え、「首相が招く 同盟の亀裂」と題して批判している。
かつて鳩山首相が野党党首の時代に、麻生内閣との党首討論において、「あなたの言っていることは抽象論ばかりで具体策がない。政治はリアリズムの世界だ」と反論されていた。
企業経営においては、経営者が経営者レベルの仕事を疎かにして、工場長や営業担当者のレベルでしか物事を判断できないと、その未来は危ういものになってしまう。
国政にしてもしかり。国政、外交、防衛の観点から考えるべき問題を、内政(というか政局)や地方行政のレベルでしか物事を捉えられない鳩山首相に、果たしてトップとしての資質はあるのか?鳩山由紀夫首相の真価が、今問われている。
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