中小企業診断士えんさんの視点!

岐阜県を中心に活動している中小企業診断士のえんさんこと遠藤久志が、独自の視点で世相・経営・マーケッティングの本質に迫ります!

競合とは戦うな!

たまたま今日読んだ2つの書籍で共通して書いてあったことがこれ。いずれの著者も、競合との対抗や追随を戒め、顧客・使い手の立場や生活シーンなど、”顧客視点”の重要性を説く。まったくジャンルの違う著者であるが、相通じる内容が書かれており興味深いのと同時に、販売の局面・製品開発の側面と、いずれにおいても共通の真理であることに、「わが意を得たり」との思いを強くした。

『気づいた人は上手くいく!』(阪本啓一著)では、「商売は戦争ではない、他者と戦うわけでも、お客さと戦うわけでもない、「戦術」・「戦術」という言葉は使用禁止にしよう!」と提案している。

『ヒット商品を作るデザインの力』(喜多俊之著)では、開発段階において「まずは競合他社の製品を気にしすぎない」ことの重要性を述べている。

 任天堂は”Wii”を開発するときに、ソニーのプレステと対抗したわけではなかった、またアップル社もiPodを開発したするときに、ソニーの(ソニーばかりで申し訳ないが)ウォークマンの対抗商品を作ったわけではない。「顧客、それも潜在顧客の生活シーンにいかに組み込むか?」、それを徹底的に追求した機能、デザイン、インターフェイスであったからこそ、新たな市場を創出し、その市場で確固たる地位を確立したといえる。

 そういえば、今日の麻生総理の所信表明演説は、”民主党”という競合をとかく意識したものであったらしい(”民主党”の単語が14回も入っていたとのこと)。顧客である国民を見るのではなく、競合である民主党ばかりに気をとられている、その姿勢は麻生内閣の運営にマイナスに響くのではないか・・・、そんな思いに駆られた一日であった。

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