その瞬間、鳩山首相はいなかった。
前々回のブログで紹介した、5月20日の衆議院本会議における江藤拓議員の熱弁、その模様を、別のカメラが追っていた。
その動画の終盤、興味深い映像が目に入ってきた。
何と、鳩山首相が本会議場にいないのだ。言うまでもなく鳩山首相は、5月17日より「口蹄疫問題」の対策本部長である。江藤拓議員が壇上に立つとなれば、口蹄疫問題に言及することは容易に予想がついたはず。それを知ってか知らずか、その場にいない。これはどう解釈すればよいのだろう?
「首相動静」を見てみたら、下記のような行動をしていた。
午後1時36分、衆院本会議場を出て、同37分、国会発。
同38分、官邸着。同39分、執務室へ。
午後1時58分、民主党の石井一選対委員長、藤田幸久参院議員が入った。
午後2時32分、石井、藤田両氏が出た。
午後3時6分から同25分まで、植松信一内閣情報官。
午後3時29分、執務室を出て、同30分、特別応接室へ。
同31分から同58分まで、宇宙飛行士の山崎直子さんが表敬。
同59分、同室を出て、同4時、執務室へ。
『首相動静(5月20日)』 5月21日0時7分配信 時事通信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100521-00000002-jij-pol
4時過ぎには、岡田外相や北沢防衛相と北朝鮮問題について協議していたようで、これについては理解できないこともない。それ以外の前の用務がどのような内容かはうかがい知れないが、「今そこにある国内の非常事態」に際し、その最前線にいる代議士の生の言葉を受け止めることが、優先順位の劣後にされてしまったのは、非常に残念なことだ。
少なくとも、今は山崎直子氏との会談よりも江藤拓の言葉に耳を傾けることを優先すべきではなかったか。
参考)『江藤拓 魂の叫び!』
http://noir-kuon.cocolog-nifty.com/blog/2010/05/post-eb48.html
ちなみに、赤松広隆農林水産大臣は、例によって他人事のような態度。
マスコミ席もガラガラだったとのこと。これまた理解しかねる。そういえば、21時5分からNHKニュースを見始めたが、この衆議院本会議の模様は一切放送されなかった。
例によって、鳩山政権の「口蹄疫問題」に対する本気度、そしてマスコミの「口蹄疫問題」に対する取り扱いの軽さ、いずれもを実感せざるを得ない衆議院本会議であった。
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