中小企業診断士えんさんの視点!

岐阜県を中心に活動している中小企業診断士のえんさんこと遠藤久志が、独自の視点で世相・経営・マーケッティングの本質に迫ります!

日本を覆う「閉塞感」とは・・・。

 こんな記事を見かけた。

「一生安泰に暮らしたい日本人の心が招いた閉塞感」

 http://diamond.jp/series/siliconvalley/10027/

 冒頭を引用してみたい。

「 「閉塞感」という言葉が使われて久しい。90年代初頭から使われているだろう。20年経った今でも、昨今の社会状況を的確に表現する言葉として、その価値は益々高まっているように思う。だが、閉塞感を英語に訳すのは難しい。ぴったり当てはまる言葉がないのだ。そもそも、そういう感覚がないのだ。

 アメリカ人ならこう言うだろう。「閉塞感?そんなに悩む必要があるの?今いる会社が嫌なら辞めればいいじゃないか。政治が嫌なら次の選挙で別の政党に投票すれば良いじゃないか」実に、単純明快である。」

 アメリカがすべて正しい、とはいわないが、上記の指摘はまことに正しいと思う。以前のブログでも紹介したが、日本の新入社員は、ますます終身雇用志向を強めている。同様のことが、最近の社会学者の著書でも紹介されている。

『会社に人生を預ける』若者たち 2009年5月14日 (木)

http://noir-kuon.cocolog-nifty.com/blog/2009/05/post-014c.html

 要するに、「会社にぶら下がり続けたい」人が増えているのだ。しかし、JALの例を挙げるまでもなく、「会社に一生ぶら下がれる」というのは、もやは幻想、妄想の域だ。最後に、冒頭で紹介した記事の締めの文章を紹介したい。

 「日本人の閉塞感は日本人の先入観にあるように思う。一流大学を出て、官僚や大企業に勤めるパターンを成功の唯一のシナリオとして描くのはもはや時代遅れである。いまさら既得権益を目指すのも時代遅れである。「この分野のナンバーワンになってやろう」と発想を変えれば、「あなた」独自の世界が開けるはずだ。悶々とした「閉塞感」に悩むぐらいなら、自分の力で切り開いて行ける「あなた」の世界を築くべきである。」

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