中小企業診断士えんさんの視点!

岐阜県を中心に活動している中小企業診断士のえんさんこと遠藤久志が、独自の視点で世相・経営・マーケッティングの本質に迫ります!

予言的中?

 最近、2万円そこそこでブルーレイ(Blu-ray)の再生専用デッキを購入、今の所ほとんどはDVDしかみていないが、ぼちぼちブルーレイでのソフトも出回ってきたことから、本格的にブルーレイライフを愉しみ始めている。

 先週見たのは、ボニー&クライドの映画化で名高い『俺たちに明日はない』。すでにDVDソフトは持っているのだが、アマゾンにて格安価格で売り出されていたため、思わず買ってしまった。

 ”ハイビジョン”と言っても1967年の作品なので、元々の画質が現在に比べて鮮明さにかけるため、クリアな画質といっても限界がある。しかし、DVDでは細かなところが粗くなってしまうところがブルーレイではクッキリと映し出され、作品の出来もあいまって、十分に堪能できた。

 次に欲しいのは、『ゴッドファーザー ブルーレイBOX』。こちらも当然のことながら、DVボックスは所有している。1万円を越える買い物なので、実行に移すのは、もうしばらく待つことにするか・・・・。

 というように、個人としてはブルーレイのハードもソフトも購入し、ハイビジョン映像を堪能しているのだが、こんな愉しみ方(DVDを持っているにもかかわらず、ブルーレイのソフトを買ってしまう)をするのは、ごくマニアな層に限られるだろう。

 2年前のブログにて、”高画質”以外には何らDVDと代わり映えしない次世代DVD(当時は、まだ規格争いが続いていた)は、VHSからDVDのような移行は進まないだろう、と予想した。

2007年9月19日 (水) 『次世代DVD規格は普及するか?』

http://noir-kuon.cocolog-nifty.com/blog/2007/09/dvd_f17a.html

 あれから2年以上が経ち、HD-DVDとの規格争いにも勝利したブルーレイではあるが、今の所この予想の通り、普及が順調に進んでいるとは言いがたい。

 日本映像ソフト協会(JVA)の調査によれば、「2009年1月から9月までに売れたBDソフトは、前年より約2.5倍増えたものの、314万8000枚にとどまった。DVDは5748万3000枚、というのだから比較にならない。新作ソフトで見ると、09年1月から9月までの累計でBDが896タイトルに対し、DVDは1万306タイトルと10倍以上の差が付いている。」とのことだ。

 JVAの広報は、BDとDVDの販売枚数に差があるのは、BDレコーダー、プレイヤーが一般家庭に普及していないためで、 「これだけ差があるため、BDはまだまだ全然、映像市場として成立していない状態です」と打ち明けている。

 ある家電関係者は、「今使っているDVDレコーダーで充分だ、という考えはよく分かる」とし、「ビデオテープがDVDに代わったような劇的な機能の違いが無いことが原因ではないか」、と指摘している。 

『ブルーレイに未来はあるのか 新作ソフトはDVDの1割という現実』

11月15日10時15分配信 J-CASTニュース

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091115-00000000-jct-bus_all

 ここ最近、世界各国でアジア勢の後塵を拝している日本の家電メーカーや自動車メーカーの苦戦の原因は、高機能化・高スペック化にこだわり、本当に市場のニーズに応えた製品を最適な価格で提供していないからだ、との書籍を紹介しているが、ブルーレイ関連商品の苦戦も、まさに同一線上に位置づけられるだろう。

 行政刷新会議で、地デジ普及への予算投入にもメスが入りつつある中、ブルーレイの普及は果たして順調に進むであろうか?個人的には、ブルーレイで様々なソフトがもっと安価に入手できることを期待したいが、その見通しは良好とは言い難い。

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