多品種少量化の波
一昨日のNHKスペシャルは、世界中でブームとなっている「回転寿司」の話題であった。
日本の回転寿司チェーンに加え、イギリス人の仕掛け人によって、世界各国に回転寿司店が着々と増えつつあるという。イギリスの仕掛け人によると、ベルトコンベアによって寿司が目の前を通りすぎる様は、まさにエンターテインメントに見えるらしい。また、同社のシェフに言わせると、寿司は”ライスロール”とも言うべきファーストフードというコメントをしており、日本人にはない回転寿司への解釈が興味深かった。いずれにせよ、こうした寿司の世界的な普及によって、日本人だけが楽しんできた刺身など魚介類を、世界中の人々が味をしめ、価格高騰につながってしまうのではないか、との心配の種は尽きない。
それはさておき、寿司、特に回転寿司が世界中で受け入れられている一つの要因は、”多くの種類を少しずつ楽しみたい”というニーズを、寿司、特に回転寿司が応えているからでないだろうか。
最近、都心部を離れた地域の食品製造業や農業関係の方々との接点を持つ機会も増えたが、現在一人暮らしの私は、”単品”かつ”大量目”の製品を買うのに躊躇してしまう。単価は少し張っても、一日で食べきれる量の方がありがたいと感じてしまう。これだけ成熟した消費社会においては、殊に食に関しては、”大量のものをより安く”といった視点だけでなく、”多くの品種を少しづつ味わいたい”といった角度からのニーズを掘り起こすこ余地がまだまだあるのではないか、と番組を見ながら感じた次第である。
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