続『ニコンの「純正主義」はミラーレス時代に生き残っていけるか?』~ニコン初のフルサイズミラーレス発売を受けて~
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ニコンユーザーのみならず、デジタル一眼ファンを多いに賑わせた話題と言えば、「ニコンによる初のフルサイズミラーレスカメラ「Z7」「Z6」の発表です!
いちおうニコンもかつては「1シリーズ」というミラーレスは発売したものの、今年になって製造中止。他メーカーと比較して「ミラーレス」分野では後れを取っていた同社でしたが、いよいよ満を持してフルサイズミラーレス発売となりました。
「Z7」はボディ単体で40万円代、「Z6」は20万円台と、オリンパスやキヤノンなど他メーカーと比較して高めの価格帯(センサーがフルサイズということもありますが)。ターゲットユーザーはプロやハイアマチュア層を狙っているものと思われます。
しかし、プロやハイアマチュア層からは、期待が大きかった分、むしろ落胆の声が多く聞かれます。
その主たる原因としては、
- SDカードスロットがダブルスロットではない
- (ソニーが大きくアピールしている)瞳AFがない
- バッテリーのもちが悪い。
と行ったことが挙げられています。
特に「ダブルスロット」仕様でない点が、「プロの現場では使えない」と酷評されています。
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機能的なことに加え、経営的視点から見て「ニコンのフルサイズミラーレスの将来見通しが暗い」と感じたのは、記者会見の質疑応答で明らかになった「マウント仕様を公開しない」=「サードパーティの参入が期待できない」という点です。
フルサイズミラーレスで市場を大きく塗り替えたソニーとは逆の方向性です。
ソニーはマウントの仕様を開示することで、サードパーティのレンズメーカーが参入しやすくなりました。
これにより、最近ではタムロンから魅力的(スペック、価格、重量)な標準レンズも発売され、これがソニー製フルサイズボディの購入の後押しとなっています。
半年ほど前に、『ニコンの「純正主義」はミラーレス時代に生き残っていけるか?』なる投稿をしたのですが、今回のニコンの発表でも同社の「純正主義」を再確認した格好となりました。
時代は「囲い込み」よりも「オープン」であること!
その観点から、数年後のソニーとニコンのカメラ市場におけるシェアはどう推移していくのか注目して見ていきたいと思います。
それでは!
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