ニコンの「純正主義」はミラーレス時代に生き残っていけるか?
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久々のブログ更新は、たびたび取り上げているデジカメ業界を取り巻く話題。
先週パシフィコ横浜では、デジカメ業界最大の国内展示会『CP+2018』が開催されました。
この展示会にあわせて、各社新商品を続々とリリースしてきています。
特に注目を集めたのは、フルサイズエントリーモデル『α7Ⅲ』を発表したソニー。
キヤノンは『Kiss』ブランドでのミラーレス一眼を投入し、”ミラーレス一”分野に注力していく姿勢を明確にしました。
富士フイルムも、ミラーレス一眼のフラッグシップ機を発売し、この分野で存在感を高めつつあります。
一方で今回やや存在感が薄いのが、「二大一眼レフカメラメーカー」の一つであるニコン。レンズの新商品は発売したものの、ボディの新商品発表がないことが大きく影響したのでしょう。
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そんなニコンをめぐる話題で気になるニュースがもう一つ。
レンズメーカーであるシグマが開発中の新製品について、キヤノン用とソニー用が準備される一方、ニコン用がないとのこと。
上記のレポートによると、ニコン用の開発を保留しているのは「ニコンAF-Pシステムとの使い勝手に関する親和性に懸念があるため」とのこと。
こうしたシグマの姿勢から、二つのことが推測されます。
そもそもキヤノンやニコンなどカメラメーカーは、自社のレンズ(純正レンズ)を購入してもらうのが利益的にうまみがあるので、シグマやタムロンなどサードパーティが製造するレンズはある意味煙たい存在です。
しかし消費者にとっては、「レンズの選択肢が増えること」はボディを購入する決め手の一つになるので、「純正」にこだわりすぎるもの考えものです。
事実、私が愛用しているミラーレス一眼の規格「マイクロフォーサーズ」は、オリンパス社、パナソニック社どちらのレンズも使用できる点が魅力で、同規格の市場を広げた大きな要因となっています。
「顧客の囲い込み」にこだわりすぎると、かえって顧客離れを引き起こしかねません。ニコンは「純正主義」にこだわるあまり、シグマらサードパーティ製レンズを締め出してしまうこととなり、レンズの選択肢を狭めて自身の首を絞めることにつながらないか、懸念されます。
もう一つ推測されることが、「シグマはもはや、市場シェアを落としているニコンに対して力を入れない」という方針を決定したということ。
mirrorless.xyz 今後も「デジタル一眼市場」は縮小が見込まれる中、ミラーレス一眼はまだまだ成長が見込まれます。newswitch.jp
こうした状況の中、ついにキヤノンもミラーレス市場に注力する姿勢を明確にした一方、ニコンは完全に「出遅れた」感があります。
シグマの「ニコン向けの新製品は開発しない」という姿勢も、こうしたデジタル一眼のミラーレス化の動きを見据えてのことと思われます。
2018年は、本格的に「デジタル一眼からミラーレス一眼」に移る分水嶺の年になるか!?
ニコンを始めとした各社の動きに、今後も目が離せません。
それでは!
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