自己犠牲を美談にするなかれ!熊本秀岳館の吹奏楽部がコンテストを断念して甲子園へ。
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今回は、昨日からネット上で話題になっているこの話。
この夏に甲子園出場を決めた熊本県の秀岳館、吹奏楽部の部員らがブラスバンドのコンテストへの出場を断念し、野球部のための甲子園での応援を優先したとのこと。
記事では、「美談」として取り上げたいようで、「甲子園が僕らにとってのコンテスト」なんてフレーズもあります。
部員たちは、この夏の吹奏楽コンテストの南九州大会出場をあきらめ、全国制覇を目指すナインとの夏を選んだ。「甲子園が僕らにとってのコンテスト」。伸びやかな演奏が歓声とともに夏空に響いた。
しかし文章をよく見ると、
コンテストか、甲子園か。7月下旬の職員会議は2日間にわたった。多くの教員が「コンテストに出るべきだ」と主張した。吹奏楽部の3年生6人も話し合いを重ねた。「コンテストに出たい」と涙を流す部員もいた。
なんて記述もあり、全員が納得してコンテスト出場を断念したわけではなさそうです。
ネット上では賛否両論、というよりも非難の声が大半です。
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秀岳館は教育機関として、そして意思決定を行った先生方は教育者として、今回の決定が果たして教育上正しいといえるでしょうか?
体育会系であれ文科系であれ、どの部活も公平な立場にあるはず。しかしこの学校では、「吹奏楽部の活動よりも野球部での活動が優先」という意思決定がなされてしまいました。
さらに言えば、それを「美談」として扱いたがるマスコミも問題ありです。
「自己犠牲」を美談として扱うその価値観の先に、長時間残業を強いられる労働者とブラック企業の姿が垣間見えるのは私だけでしょうか?
それでは!
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