知事外交はケチればよいのか?東京都舛添知事、静岡県川勝知事を巡る騒ぎへの懸念。
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このところ、あらゆるニュースを押しのけてトップニュースで報じられる舛添要一東京都知事問題、立候補時に推薦をしてくれた自民党までもが見限る事態となり、ついには辞任に追い込まれました。
今回の問題の発端は、ファーストクラスでの移動やスイートルームでの宿泊など、贅沢三昧の海外出張。
これを契機に、他県の知事の海外出張についても非難の矛先が向いてきた模様。
本日のヤフーニュースでは、「静岡県知事が海外54泊で規定超え」ということで、こちらにも批判が集まりそうな予感です。
舛添都知事、川勝知事への批判が高まる中で懸念さねるのは、単に「頻繁に海外主張に行くのはけしからん!」、「知事が高級なホテルに泊まるのはけしからん!」といった、(悪い意味での)庶民感情からの批判が高まること。
しかし問題とすべきは、単に「回数が多い」とか「費用が高額」とではなく、投資対効果!すなわち、知事が海外出張することで得られた成果が、都政や県政に役立っているのであれば、大いに海外に行っていただいて結構だと思うのです。
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そういった意味で好例といえるのが、岐阜県の古田肇知事。
以下、下記記事からの引用。
空港もなく、港もない。アクセスの“二重苦”を抱えながら訪日客獲得に成功しているのが、世界遺産の白川郷や城下町・高山を擁する岐阜県だ。14年の外国人延べ宿泊者数は過去最高を記録。
県として海外戦略プロジェクトを開始した09年から約4倍と、東京(約2倍)、大阪(約3倍)を上回る。躍進を可能にした戦略の数々を見ると、自治体のイメージを覆すプロデューサー的な役割が浮かび上がる。
(中略)海外戦略の旗振り役、古田肇知事だ。経済産業省出身で外務省での勤務経験も持つ。自身、人脈を活かして毎年、現地へトップセールスに出かけ、成果を挙げる。
上記記事に言及はありませんが、飛騨高山を一大国際観光都市に押し上げた、高山市の國島芳明市長の活動も見逃せません。
2014年1月には、フランス共和国アルザス州コルマール市と「経済・観光協定」を締結、観光とお酒(ワインと日本酒)で両市の交流を深める下地をつくり上げました。
あまりに舛添知事への批判が高まる中で、「外交は国の仕事、地方都市が外交をやっても意味がない」という認識が広まってしまうのは残念なこと。
選挙民たる我々は、単に庶民感覚で「知事も節約せよ」と突き上げるのではなく、投資対効果の視点で目を光らせて行きたいですね!
それでは!
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