4K番組「録画禁止」は、テレビ界におけるビジネスモデルの限界を露呈した!
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先週、4K番組「録画禁止」を民放5局が主張したというニュースが、ネット上で話題となっていました。
業界的には、従来のフルHDよりもさらにお金がかかる4K放送を実現するためには、「CM飛ばし」が行われる録画視聴が増えてはスポンサー様に申し訳が立たない、ということでしょうか。
しかし先日のエントリーでも紹介したいように、「いつでも」、「どこでも」動画が視聴できるネットサービスを享受した世代(Youtubeネイティブ世代)には、「時間」と「場所」を制約されるテレビの不自由さは、もはや受け入れがたいものとなりつつあります。
かくいう私も、いまやテレビで見る番組は、「今そこで起きている」話題を伝えるニュースやスポーツ番組くらいです。
テレビは、こうしたユーザーの変化に対応していくべきなのに、いまだに従来のビジネスモデルの中で、ユーザーを固定化しようとしています。これでは、「若者のテレビ離れ」を食い止めることはできません。
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そのそも「4K番組」は、ユーザーにとって価値あるものなのか?
少なくともフルHDの「4倍の画素数」だからといって、「4倍の価値」があるわけではありません。
この点について、ちょうど最近読んだ『日本のイノベーションのジレンマ』で言及されていました。
下記の図が、まさにそれを表している模式図。
出典:日本のイノベーションのジレンマ
顧客が感じる実際の性能の変化には限界があります。
性能がいくら向上しようとも、ある一定のラインを超えると、顧客には高性能=高付加価値とは感じなくなってしまうのです。
「4K番組」は、まさにその典型事例として、過去の轍を踏もうとしています。
顧客にとって、性能の向上ほど付加価値を感じてもらえない4K番組。
しかし業界的には、それは価値があるものだと「録画禁止」措置を取ろうとしている。
こうした「ユーザー目線」不在の業界の動きは、現在のテレビ界におけるビジネスモデルの限界を表しているといえるでしょう。
それでは!
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