中小企業診断士えんさんの視点!

岐阜県を中心に活動している中小企業診断士のえんさんこと遠藤久志が、独自の視点で世相・経営・マーケッティングの本質に迫ります!

21世紀のマーケティングはニーズでもウォンツでもなく『ときめき』だ!

 

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昨晩テレビをつけていたら、『人生がときめく片づけの魔法』の著者である こんまりさんこと近藤麻理恵さんが出演していました。

NHKプレミアム - 番組表 - Face To Face

ちょうど今月の3日のブログで『人生がときめく片づけの魔法』について書いていたので、動くこんまりさんがどのように片づけについて語っているのか、興味深く番組を観ました。

kuon-manage.hatenablog.com

内容的には、本書で書いてあることと同じ。

あふれたモノの中から「捨てるモノ」と「残すモノ」を決め方は、自分の心に聞いてみること。

そのモノを手に取って、心が「ときめくモノ」は残す、「ときめかないモノ」は捨てるというのが、「こんまり流片づけ術」の根幹となっています。

 

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彼女がいう「ときめき」は、すでに買ってしまったものを残す/捨てる際の決め手ですが、「これからモノを買う」ときにも言えるのでは、とふと気づきました。

モノがあふれる現在、消費者に「欲しいものは何ですか?」と聞いても正しい答えが返ってくるわけではありません。アンケート調査やマーケティング調査を綿密に行ったらヒット商品が生まれる、という時代ではないのです。

かのスティーブ・ジョブズも言っていました。

以下、永江一石氏のブログからの引用です。

◆消費者に、何が欲しいかを聞いてそれを与えるだけではいけない。

◆製品をデザインするのはとても難しい。多くの場合、人は形にして見せて貰うまで自分は何が欲しいのかわからないもの

まったくその通りだと思う。素人の消費者にリサーチして、彼らが欲しい(と思われる)ものを作っても、彼らは全く別のものを買う。それが今の日本の黒モノ家電だ。
試しに「どんな携帯電話が欲しいか」聞いてみたらいい。絵文字が打てる、メールが片手で打てる、ワンセグは絶対欲しい、 防水がいい、おサイフ機能は必須、いろんな機能が付いていると楽しい・・・ETC・・・結果が世界に通用しないガラケー戦隊ですよ・・・
そう答えた消費者が、ワンセグもなくお財布もなく入力もしにくいiPhoneに殺到しているのである。 

www.landerblue.co.jp

消費者ニーズを汲み取った機能満載のガラケーではなく、なぜiPhoneはあれだけ熱狂的な支持を集めたのか?

こんまりさんの言葉を借りれば、iPhoneは消費者の心を「ときめかせた」からに他ならないのです。

「ときめき」は直感と言い換えかもしれません。人間の直感的に、そのものが「欲しい」か「欲しくないか」を判断するのですが、直感は科学的にも案外正しいことが研究で証明されています。

www.mag2.com

人々は、そのモノやコト(サービス)に接して「これを買ったことで得られる素敵な生活・時間」を瞬時にイメージできたら、「買ってみたい」・「手に入れたい」という気持ち(ときめき)が心の内から湧き出てくるのでしょう。

少し前にニコンのDfという機種がヒットしました。

こちらの機種は、高画素時代にあって1600万画素にとどめ、また動画機能も備えていませんが、クラシカルなそのたたずまいが、往年のカメラファンの心をときめかせたのでしょう。

 

というわけで、21世紀のマーケティングでカギとなるのは、消費者のニーズ(必要性)やウォンツ(欲求)の追求ではなく、いかに消費者に『ときめき』を与えられるかである、ということをこんまりさん出演のテレビ番組で感じました!

それでは!

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http://www.kuon-manage.jp/

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