「麻木久仁子」問題にみる危機対応
新年、明けましておめでとうございます。本年も、「中小企業診断士えんさんの視点!」の愛読、よろしくお願いいたします。
Twitter(http://twitter.com/ensan7HDversion)でのつぶやきが日常化して以来、めっきりブログの更新頻度が落ちてしまっているが、本年は週に1本を目標に、こまめな更新をしていきたい。
という訳で、本年初の話題は「麻木久仁子」問題!
「好きな芸能人は?」と聞かれて、常々「麻木久仁子」と答えていた私としては、彼女をめぐる最近のスキャンダルは無関心ではいられない。
とはいうものの、このブログのタイトルは「中小企業診断士えんさんの視点!」なので、単なる芸能スキャンダルを話題に取り上げるわけにはいかない。
そこで今回は、彼女の記者会見などのやり取りを反面教師として、「危機対応」について考えてみたい。
「妻子ある男性と付き合った」ということ、さらにはそれを妻(大桃美代子氏)のTwitterでのつぶやきで発覚してしまった、ということは別にしても(そこが「問題だ」という意見は、至極当然だが、ここでは深入りしない)、彼女はその後の対応において、2つのミスを犯した。
第一のミスは、初めの記者会見において、「自らの過ちは過ちとして認め、詫びるべきところは素直に詫びる」という行為を怠った、ということである。
弁護士が付き添っての記者会見、ということから、今後の裁判での対応も想定してのことだろうか、まだ婚姻状態にある山路徹氏と大桃氏との関係を、「二人の婚姻関係は事実上破たんしていた。だから不倫には当たらない。」と、彼女は開き直ってしまった。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101222-00000021-ykf-ent
さらに第二のミスは、1回目の記者会見で適切な情報開示をせずに、あとで発覚してしまった、という点だ。
上記リンクによると、麻木久仁子氏は本格的な交際が始まった時期について、「2006年ぐらいだと思います。」と答え、山路氏と婚姻関係にあることを明言しなかった。
彼女は、山路氏との婚姻関係について、隠し通せるとでも思ったのだろうか?これは後知恵でも何でもなく、まったく浅はかな判断であった。
そもそも大桃美代子氏が、すでに離婚済みであった山路徹氏の交友関係に疑念を持ったのは、彼がミャンマーで拘束された際、「本名:松本徹」と報道されたのが発端であるからだ。
http://sankei.jp.msn.com/world/asia/101109/asi1011092026009-n1.htm
芸能記者たちが、山路徹(本名松本徹)氏と、麻木久仁子(本名松本久仁子)という、既成事実を見逃していたのもお粗末であるが、それを隠し通せると判断した麻木久仁子氏もお粗末であった。
「赤福」の例にあるように、「最初の記者会見でのごまかしが、後になって発覚する」というのは、危機対応の観点からは非常に好ましくない。
もしかしたら、その後の裁判を有利に進めるため、との弁護士のアドバイスがあっての対応であったかもしれない。
しかし、初期対応(最初の記者会見)での誤りによって引き起こされたイメージダウンは、その後の彼女の仕事に間違いなくマイナスに影響した。
「知的」でならしたテレビタレント麻木久仁子氏が、そこまで思い至らなかったというのは、かえすがえすも残念なことである。
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