中小企業診断士えんさんの視点!

岐阜県を中心に活動している中小企業診断士のえんさんこと遠藤久志が、独自の視点で世相・経営・マーケッティングの本質に迫ります!

「政(まつりごと)」化する鳩山政権

まつり‐ごと【政】

「祭り事」の意。上代では祭政一致であったところから》国の主権者がその領土・人民を統治すること。政治。政道。「―を執る」「―が乱れる」( 大辞泉 提供:JapanKnowledge)

 鳩山由紀夫首相の言動には「具体策なき抽象論」が目立つが、「普天間」を巡る発言は特に酷く、もはや「願望」、「妄想」の域に入っている。

 時事通信によると鳩山由紀夫首相は、

 「21日午後、米軍普天間飛行場沖縄県宜野湾市)移設問題について「米国も現行案がベストだと思っていると思うが、それだけにとらわれない幅広い考え方も持ち合わせていると思う」と述べた。」とのことだ。

『米に現行案以外の容認期待=普天間移設問題-鳩山首相

3月21日14時2分配信 時事通信

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100321-00000028-jij-pol

 米国側の反応は、一貫して現行案である「キャンプ・シュワブ沿岸部への移設」から一点のブレもなく、鳩山首相が何を以って「それだけにとらわれない幅広い考え方も持ち合わせていると思う」と発言したのか、まったく根拠不明である。

 日本に文字が伝来して以降、聖徳太子は十七条憲法を制定し、天智天皇は「改新の詔(かいしんのみことのり)」を発し、公地公民制、租庸調の税制、班田収授法などを確立させた。

 一方で、鳩山首相の「願望を唱えることで願いをかなえよう」という政治姿勢は、聖徳太子の時代をさかのぼり、さながら卑弥呼の時代の政(まつりごと)のようだ。

 昨年11月国会にて、「宇宙ができて137億年、そして地球が46億年」と答弁した鳩山首相にとって、2000年前と現代との違いは些細なものかもしれない。

 しかし、現在に生きる我々にとっては、大いなる違いだ。我々は、あなたに「祭祀」は求めていない。「政治」を求めているのだ。鳩山首相には、くれぐれも文字が伝来して以降の政治手法に基づき、根拠ある理由による具体的な政策の実行を求めたい。

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