かんぽの宿の結末は・・・
たびたびこのブログでも話題にしていた「かんぽの宿」問題、総務省が日本郵政から提出を受けた段ボール17箱分の資料を基に、オリックス不動産への譲渡契約の経過を調べた結果を踏まえた処分が、本日決定した。
記事によると、少なくともオリックス不動産への譲渡契約の経過については、十分な手続きを踏まえたとは言えず、鳩山総務相に「日本郵政のガバナンス(企業統治)に問題がある。取締役会が機能せず、執行役員らが独断で出来レースを作った」と批判されてしまう隙があったことは否定できないようだ。
しかし、ガバナンスに問題があったことと、出した結論が正しかったかどうかは別問題だ。鳩山総務相は、オリックス不動産への一括売却を否認し、個別売却の方針を固めている。個別売却が今後、順調に進むのか、道のりは険しいといわざるを得ない。紀伊民報の記事によると和歌山県の田辺市と白浜町は、同士に存在する「かんぽの宿」について、売却打診があっても施設を買い取りしない方針を明らかにしたとのことだ。
現在の経済状況下で、「ハコモノ」を買い取る財政余力のある地方自治体が果たしてどれくらいあるのか?手続き上の指摘を越え、売却そのものを白紙撤回させた鳩山総務相の判断が正しかったかどうか、その結論が出るのは、数年先のこととなるだろう。個人的には、その判断は間違っていた、と結論付けられるものと予測している。
日本郵政に業務改善命令=「かんぽの宿」問題で鳩山総務相
4月3日15時23分配信 時事通信
「鳩山邦夫総務相は3日午後、日本郵政の西川善文社長を総務省に呼び、保養・宿泊施設「かんぽの宿」譲渡をめぐる過程が公正性や透明性を欠いていたとして、日本郵政株式会社法に基づき業務改善を命じた。西川社長は「重く受け止め、きちんと対応していく」と答えた。」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090403-00000095-jij-pol
かんぽの宿「買う気ない」 田辺市と白浜町
4月3日17時3分配信 紀伊民報
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090403-00000001-agara-l30
「日本郵政の宿泊保養施設「かんぽの宿」の売却問題で、施設が立地する田辺市と白浜町は、売却打診があっても施設を買い取りしない方針を明らかにした。両市町とも宿泊施設自体の事業継続を望むものの、自ら資金を出す財政的な余裕はないとしている。
「かんぽの宿」の売却問題で、日本郵政は、鳩山邦夫総務相からオリックス不動産への一括売却を反対され、地元自治体や経済界に打診し、個別売却を模索する方針を示している。」
参考 : 「かんぽの宿」に関する過去の投稿記事
http://noir-kuon.cocolog-nifty.com/blog/2009/02/post-82c8.html
http://noir-kuon.cocolog-nifty.com/blog/2009/02/post-8353.html
http://noir-kuon.cocolog-nifty.com/blog/2009/02/post-e7b7.html
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