平成18年二次 事例Ⅱ
昨日に続き、本日は事例Ⅱ。中堅テニススクールの現状のマーケティングの分析と新規事業の可能性について
第1問
(1)全事業所を最寄り駅から徒歩5分以内への立地を実現した。
(2)優秀なインストラクターによるサービスの提供とその育成支援。
(3)少人数制やレベル別クラス編成レッスンによる顧客満足の提供。
(4)様々な会員割引やイベント企画運営を通じた顧客固定化策。
・・・あとから考えると、 ”屋内コート”の良さ(冷暖房完備など)を見落とした気がします。ハード面と言う切り口から(1)に盛り込むのが良いかな。
第2問
レッスン空き時間におけるレンタルコートの提供や事業所をまたいだレッスン受講制度を導入し、稼働率向上を実現している。
・・・補助インストラクターによって需要増の場合の対応している、という着眼点を見落としました。
第3問
(1)有形資産
全事業所が最寄駅から徒歩5分以内に立地しているということ。
講師としての力量を備えたアルバイト学生を確保していること。
生徒募集に活用可能な顧客データを既に豊富に有していること。
・・・教室に転換可能な設備や、料金引き落としのノウハウなども考えらましたが、競争優位を作り出せる資産、という観点から上記3点を選択しました。
(2) 無形資産
スクールやイベントの企画運営ノウハウを有していること。
地域に根ざした事業活動を通じ、知名度を確保していること。
レッスンやイベントを通じ構築した親子との信頼関係があること。
・・・知合いで幼稚園に勤めていた子がいましたが、親に対する信頼感、それが口コミで地元の評判に繋がる、という話も聞いた事があります。知名度、さらに地元における信頼感は重要であると考えました。ただ、2番目と3番目はやや切り分けが不十分であった、という気がします。
第4問
(1)本人・家族によるテニススクールとの共通受講割引サービス実施。
(2)テニススクールでのノウハウ活用による合宿集中レッスン等の実施。
(3)生徒間や講師との情報交換・アドバイスのためのブログの活用。
・・・当日こう書いたかは、今となっては不明です。
第5問 保育施設サービスを事業化することが考えられる。既に存在する託児ルームを活用できる上、テニススクールに通う母親をターゲット顧客として取り込む事が可能であり、テニススクールとの相乗効果が期待できるため。
・・・ 多くの模範解答が”託児所”という表現を使っています。”保育施設”はこれとほぼ同義、とみなしていただけたのでしょう。そのほか、インターネットカフェや最近流行のマッサージなども考えましたが(パソコン教室と考えた人も多いようです)、個人的にこだわったのは親子、特に母親を取り込む事がより相乗効果が高い、と考えました。日頃から”奥様”をターゲットとした事業活動・音楽活動を行っている私個人に合致した題材であったといえましょう。
問題・解答例はこちら↓
http://www.tac-school.co.jp/sokuhou/chusho/chusho0610.html